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群馬の田舎から情報発信!

『考えよ!』(イビチャ・オシム)

2010-05-05 17:44:41 | 読書日記
 言わずと知れた元サッカー日本代表監督。

 副題が「なざ日本人はリスクを冒さないのか」とあるように、現在の日本代表についても、厳し目のエールが送られています。
 中村俊輔や遠藤に対しても厳しい指摘をしています。

 これだけ、言いたい放題的なコメントをしながらも、日本人ファンから愛され、尊敬されているのは凄い。もって生まれた才能と、その一言一言が確かに頷ける内容だからであろう。
 さらには、厳しい言葉を投げかける選手や日本のサッカーを本当に愛情豊かに見守っているからこそ、その言動が受け入れられているのでしょう。


 「「ベスト4」という目標を達成するために必要なものを言葉にするとすれば「自信」ということになるだろう」

 「日本人は伝統的に責任を人に押し付けるきらいがある。すべての責任を社長に押し付ければいい工場ならそれで機能するかもしれない。しかし、サッカーではそういう言い訳は通用しない。上司も労働者も全員が同じ職場で仕事をしているのだ」

 「日本人のメンタリティの問題は「責任感がない」のではなく、その責任感に自分で限界を作ってしまうことではないか。自分で勝手に仕事の範疇を決めてしまい、それを達成すると、「後は自分の責任ではない」と考える」

 日本サッカーも日々進化している。その結果を是非南アワールドカップで見せてほしい。日本人らしさを前面に出し、今の実力を是非見せてほしい。
 世界に日本サッカーの凄さを示せば、Jリーグも更に盛り上がるのでは。そうすれば、日本サッカー全体がもっと盛り上がるのは。
 6月が楽しみです。