注目は⒉幕目、感度的なラスト
決算員会最終日、2年ぶりの府中公演となった青年劇場「郡上の立百姓」を観た。青年劇場の芝居はいつも重い。とはいえ最近は若手演出家により、だいぶ変わってきた。今回は注目の藤井ごう演出で視覚的にすばらしい芝居だった。40人からの出演者が同時に舞台で演ずるのは、観たことがない。踊りの場面はいいとしても、そうでないときは40人がそれぞれの動きをする。全員にどうやって目配りをしたのか、それだけでも今回の演出の大変さが分かる。
題材はもちろん郡上一揆だが、昨年の戦争法反対に立ち上がった市民のうねりを意識していることは明らかだ。江戸時代の農民運動が現代とどうつながっているかが見どころだったと思う。はっきり言って1幕は長すぎ、注目は⒉幕目、そしてラスト。⒉幕目はテンポも良くぐいぐい引き込まれていく。結局5年間も続いた一揆は敗北に終わるのだが、悲しさはない。むしろ明日への闘いを予感させるような感動的な最後だった。ただ、早口と方言などでセリフが聞き取りにくかったのが惜しまれる。
決算員会最終日、2年ぶりの府中公演となった青年劇場「郡上の立百姓」を観た。青年劇場の芝居はいつも重い。とはいえ最近は若手演出家により、だいぶ変わってきた。今回は注目の藤井ごう演出で視覚的にすばらしい芝居だった。40人からの出演者が同時に舞台で演ずるのは、観たことがない。踊りの場面はいいとしても、そうでないときは40人がそれぞれの動きをする。全員にどうやって目配りをしたのか、それだけでも今回の演出の大変さが分かる。
題材はもちろん郡上一揆だが、昨年の戦争法反対に立ち上がった市民のうねりを意識していることは明らかだ。江戸時代の農民運動が現代とどうつながっているかが見どころだったと思う。はっきり言って1幕は長すぎ、注目は⒉幕目、そしてラスト。⒉幕目はテンポも良くぐいぐい引き込まれていく。結局5年間も続いた一揆は敗北に終わるのだが、悲しさはない。むしろ明日への闘いを予感させるような感動的な最後だった。ただ、早口と方言などでセリフが聞き取りにくかったのが惜しまれる。