目黒重夫昨日・今日・明日

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青年劇場「雲を掴む」

2016-04-27 14:36:16 | 芝居・映画
「潜水艦調達落選!」タイムリーでした
久々の観劇だった。戦車の部品を製造している町工場を舞台にした話だ。自分たちが作った製品が人殺しに使われる-一方、会社はその仕事で成り立っている。答えのないこの矛盾に挑戦した芝居だ。兵器産業に限らず、世の中矛盾にあふれている。その中で私たちはどう折り合いをつけ生きていくのか、しんどい芝居だった。芝居の出来としては不満が残った。やたら叫ぶセリフが多い、最後の「雲を掴む」解説など余分なところが多かった。
しかしテーマはタイムリーだった。今朝の新聞には「オーストラリアの次期潜水艦の調達に日本が失敗」の記事が載っていた。安倍政権は武器輸出を全面解禁し軍需産業へのテコ入れを行ってきた。その出鼻がくじかれたが、残念がっていないでこの際撤退すべきだ。劇中には軍需企業とつながっている議員も出ていたが、安倍さんに見せたい芝居だった。(30日まで紀伊國屋サザンで上演中)
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