ジョン・マルコフ、2007、『パソコン創世「第3の神話」:カウンターカルチャーが育んだ夢』、エヌティティ出版
パソコンやインターネットがいつどのように始まったのか、知りたいところではあるが、本書で触れられるのは、ありがちな、スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツではない。ほんの少し前、パソコンの草分けの技術や思想に焦点が当てられる。ダグラス・エンゲルバート(グラフィクスであやつるPCというコンセプトやマウスの原型をつくり、今も?ロジテック社に籍を置く)やアラン・ケイ(タイナブックという携帯PCの原型を提示)、スチュアート・ブランド(「ホール・アース・カタログ」というライフスタイルを推奨するカタログ雑誌を出版し、個人と世界をつなぐPCと連携したライフスタイルを提示)などの魅力的な人物たちの、60ー70年代の「カウンターカルチャー」の時代を描き出している。
様々なトレンドと人物の交流が交錯して、わかりにくいところがあるが、上記の活動が現在のPC(特には、アップルの創設時の共同創設者のスティブ・ウォズニアック)に通じる流れを感じ取る事ができるであろう。ゼロックス社のパロアルト研究所(PARC)やARPA、WWWの基礎を作ったバーナーズ=リー、あるいは、ハイパーテキストの概念を提示したテッド・ネルソンらもふくめ、本書の主人公たちのPCとの関わりも、忘れてはならないだろう。
複製を巡る音楽著作権の位置づけを初めとする、ネットワーク規制(最近は、官製のネットワーク規制案が頓挫したようだが)などとからんで、一般ユーザも、様々な意見を持つべき事と考えるが、そのためにも、カウンターカルチャーをベースにしたパソコン文化を根本的に考えてもいいのではないだろうか。
2008-05-05 21:05:43 |
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豚ひき肉のラーブ(香菜がなかったので、レモンバーム。あと、スペアミント、バジル。タマネギの薄切り。レモングラスをみじん、ニンニクをみじん、赤唐辛子小口切りをごま油で炒めて、香りがでたところで、豚ミンチを加えて炒める。餃子用という、粗いミンチ。紹興酒、ナンプラーで味を整える。用意したレモンバーム、スペアミント、バジル、タマネギに加えてよく混ぜる)
ゴボウ天(甘辛のチリソースにナンプラーを加えてソースとする)
午後早くに、奈良の実家をでて名古屋に帰ってきた。京滋バイパス、名神、一宮から名古屋高速を乗り継いだのだが、新名神+東名阪が2カ所渋滞表示がでていたのに対して、東海縦貫との一宮JCTでスピードダウンした以外、非常に順調であった。
筍とスモークサーモンのクリームパスタ(筍を薄切り。オリーブオイルを赤唐辛子小口切りとともに加熱。筍を加え、ざっと炒め、スモークサーモンを加える。あらかた火が通ったところで生クリームを加える。ディルとレモン風味の粒マスタードをくわえ、さらに胡椒で味付け。カプンティ・パスタをアルデンテにゆでてこれに絡める)
セルバチコとトマトのサラダ(パルメジャーノのスライスをのせて)
カチョカバロとポテト(大きめの拍子木に切っておいたポテトをざっとゆでておく。同じサイズにカチョカバロを切っておく。フライパンにオリーブオイルを入れて加熱、ジャガイモを炒める。その上にカチョカバロをかぶせて溶かしながらジャガイモと絡めていく。チーズが溶けてフライパンできつね色に焦げ目ができたら出来上がり。皿にとって胡椒をかけて食する)
きょうの昼前名古屋を出て実家のある奈良に向かったのだが、東名阪で四日市から先16キロの渋滞表示を見て諦めて弥冨で降りて、名神の羽島に向かった。あとは順調だったが、予定より1時間遅れて14時ごろ到着した。新名神の誕生以来、流れが変わったようだ。湾岸や東名阪の渋滞、さらには新名神が渋滞していて、かえって、名神がスムーズに流れるようだ。
ぶりの照り焼き(ぶりの切り身をあらかじめ塩コショウしておく。フライパンでおもてうらやいて、濃い口醤油、日本酒、味醂で味をつけて照りをつける。きょうは、照りがつかなかった。料理用の酒のせいにしておこうか)
ソラマメの塩ゆで
きぬさやの卵とじ(かつおだしには日本酒と薄口しょうゆで味付け。きぬさやをあらかじめ塩ゆでしておく。きぬさやを入れて煮立て、とき卵を入れてとじる)
蔵本 由紀、2007、『非線形科学』、集英社 (集英社新書 408G)
現代自然科学の基礎となった物理学は、すべての物質に起こる現象を統一理論によって明らかにしようとして、素粒子からさらに微細な粒子の相互作用の解明を目指した。自然科学のメインストリームは、要素還元と微細構造の解明によるものとみなされていたといえる。しかし、一方、「要素的実体にさかのぼることをしないで複雑な現象世界のなかに踏みとどまり、まさにそのレベルで不変な構造の数々を見いだす」ことをめざした複雑性の科学もまた「不変なものを通じて変転する世界、多様な世界を理解する」道でもあることが明らかである。本書は、そうした立場にたって数式を使わずに一般的な用語を用いて明らかにしようとしている。はっきり言って、本書を読んで複雑性を理解することは用意ではないのではあるが、素材は実に身近なものであって、アナロジーとしてはわかりやすいともいえよう。
2008-05-02 22:57:51 |
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今日は、久しぶりに池下「紅」にいった。
牛タン、イベリコ豚網焼き、鴨ネギと焼き野菜。
関 榮次、2008、『チャーチルが愛した日本』、PHP研究所 (PHP新書 513)
この3月オーストラリアのキャンベラに滞在したときの宿をでたところにある、小さな空き地にチャーチルの銅像が建っている。これは、「Winston charchill Memorial Trust」、オーストラリアにおける海外派遣奨学金を運営する組織のシンボルでもあるらしい。ジョギングにでるときには、サーの背後のけもの道を通って出て行った。本書と関係のあるはなしではもちろんない。
本書は、ウィンストン・チャーチルの親日的な心情は日本を旅したことのある母ジェニーについてのウィンストンの思い関連があるとの視点で描かれる。
明治初期(日露戦争直前)における英国貴族夫人のジェニーの持った日本の印象は貴重である。しかし、ウィンストンの親日的に見える言動や態度は、かれの戦略的な意図と関連があるように思える。親日的に見える言動や、当時に日本の政権幹部に対する助言と見える発言は、かれの、他国に対する行動と比較して初めて可能になるように思われる。ウィンストンの行動が母への感情移入によるばかりとは思えない。
とはいえ、ウィンストンの発言は、政治家の発言と見れば、それはそれで興味深い。深みのある発言のできる政治家は日本の近現代史において存在したのか、と思えば、政治の混乱は政治家の未熟により招かれたと見るべきであろう。
ウィンストンの宴席での発言の含蓄は味わうべきか。
2008-05-01 22:39:24 |
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キャベツのシチュー(暖め直し。パルメジャーノチーズをおろし、かけて食す。全日とは違う味)
キーマカレー(深鍋でタマネギみじん切りを炒める。ガーリックパウダー。合挽ミンチを加える。湯がいておいたほうれん草をフードプロセッサーで粉砕、白ワインとともに加える。トマト一個を皮を剥いて荒みじんにきる。塩、カレー粉、ガラムマサラで味を整える。ふたをしてしばらく煮る。市販のナンをグリルトースターで加熱して、それとともに食す)