映画『Berlin Syndrome』

Bブリスベンから成田への機中(8月28日)でみたオーストラリア映画。
日本では公開未定らしいが、ネタバレごめん。公開されれば、ぜひみたほうがいい映画だと思う。現代的な恐怖満載なのだ。
ベルリンにやって来たブリスベンからクレア。一目惚れし情熱的な夜を過ごした後、相手のアンディの部屋に閉じ込められる。
クレアはフォト・ジャーナリズムを目指していた。アンディは犠牲者を閉じ込めその様子をコスプレや緊縛でインスタントカメラで撮ってアルバムに貼り付ける。アルバムも閉じ込めのアナロジーとなっている。誰にも見られない、アンディだけのアルバムだから。二人の関係は写真で結ばれている。
クレアは何度も脱出を試みるが失敗。アンディは、カナダ人のガールフレンド(といっている)も閉じ込めて写真を撮っていたらしい。国に帰ったというが、おそらく殺したことが暗示される。
アンディは高校教師、女子生徒の一人フランカはアンディが自分をじっと見つめていることに気がつき、それを、好意だと思う。そして、アンディの家を突き止め、ドアをノックする。アンディは否定し、一旦はおさまるが、クレアは彼女の名前をうまく聴きだす。
しばらく経って、アンディは宿題をチェック、フランカのノートに、インスタントカメラでとられた自分の緊縛写真を忍び込ませる。宿題が生徒たちに返される。フランカはこの写真を見つける。そのノートと写真を持ってトイレ、と言って教室を逃げ出すが、写真は床に落ちてしまい、かえって他の大勢の生徒の目に触れてしまう。アンディは追いかけて自宅に向かうが、すでにフランカの自転車は先についていた。
クレアは、アンディによって、水やガスなどを止められ、ロックインされている状態だったが、フランカとともになんとか脱出に成功、逆にアンディの閉じ込めに成功する。
母親の残した指輪をネックレスにしたものを取り返し、車で去っていくシーン。ベルリンの風景や若者たちの風俗が断片的に各所のシーンに挿入される。
この映画の他に、『Wizard of Aus』という、政治的メッセージ満載のコメディTVシリーズを見たが、先のBerlin Syndromeが結構衝撃的だったので、あとの映画は見るきにならず、本を読み音楽を聞いて過ごした。

