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『次世代ウェブ:グーグルの次のモデル』

佐々木俊尚、2007、『次世代ウェブ:グーグルの次のモデル』、光文社新書

Web2.0のコンセプトがはっきり良くわからないのに、すでに人口に膾炙しているが、著者は「次世代ウェブ」(まあ、Web2.0のことなんでしょうね)とはなにかについて、そのビジネスモデルを模索しようとしている。わたしは慌ただしすぎて、ついていくのは最初からあきらめているが、それにしてもね。

本書の中で取り上げられるトピックで興味を持ったものをいくつか取り上げておくことにする。
その一つは、バージョンアップされたウェブの世界では「地主」になるか「地主」によりそうかではないかという指摘である。つまり、アマゾンやグーグルという地主様に対抗するような新たなビジネスモデルを構築し、そうしたプラットホームで打って出る、もしくは、地主様に寄生してそのAPIを利用した派生的ビジネスモデルでやりくりするという点である。
アマゾンのリコメンドやグーグルのアドセンスなどは、アクセスしてくるユーザの情報をどんどん吸収してデータベース化してそれを前提にして個人向けに情報を投げてきて、購買意欲をかき立てようとする、こうしたモデルを凌駕するのは相当なものである。著者が紹介しているfladdict.net blogの
WEB2.0って結局は"地主制度2.0"なんじゃないの?」とか、「地主制度2.0追記の1 WEB2.0というゲームには隠しルールがあって、それが隠蔽されたまま進行している」は面白い指摘だ。
著者の佐々木は、アマゾン/グーグルビジネスモデルでは、細かな個人のニーズを吸い上げることのことの困難を指摘して、SNSにおけるコミュニティについて話を転じていくのだが、たしかにそうだが、ここから個人の細かなニーズを吸い上げるようなモデルを構築するのは困難ではないか。行動予測が行われる必要がある訳だが、オーウェルの「1984年」の「ビッグ・ブラザー」の支配するような世界になって、ますます、怖いことになってしまう。
本書を読んで、強く引かれたのは、まだビジネスモデルとして確立してはいないもののインディーズ音楽の配信モデル「mF247」:
ミュージシャンから登録料を取って一般ユーザーは無料でダウンロードが可能という、音楽業界の常識を覆すモデルの未来である。これって、ひょっとして、コミケットなどとも関連するような広がりがあるのかもしれないとおもった。

O'Reilly:Wehat Is Web 2.0:http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html

ウィキペディア:Web2.0:http://ja.wikipedia.org/wiki/Web2.0
Web2.0情報局:Web2.0(ウェブ2.0)とは?:http://www.web20jp.com/web20/000002.php#more
Hotwired Japan: 注目集める『ウェブ2.0』、負の面を指摘する声も:http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051102204.html

次世代ウェブ:グーグルの次のモデル

光文社

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2007-01-29 14:44:53 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


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