『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』

小倉ヒラク、2017、『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』、木楽舎
面白く読んだ。文化人類学のキーワードを盛り込みながら、書かれた本書、最初、「発酵文化」人類学かと思ったのだが、発酵「文化人類学」であったらしい。しかし、本書のあとがきで書かれていることによると、日本の発酵文化の麹菌バンザイで終わるのではなく、発酵文化のつながりを求めてユーラシア大陸へむかうとあるので、やはり「発酵文化」人類学にたどりつくのであるか・・・。つまり、人類に普遍的に見られる発酵にかかわる文化事象を人類学的に比較するということになっていくようである。今後の展開に期待したい。
当方、たまたまであるが数年前から長野県の酒造りに興味をもって調べているところで、共通点を様々発見したところではある。もし、付け加えるとすれば、文化人類学のアップツーデートなトピックのひとつ、「multi-species」のアイデアと、連携できればいいのではないだろうか。たとえば、Matsutake Project:http://www.matsutakeworlds.org/というのがあって、世界の松茸に関わる、松茸というキノコと人間の、更には自然と文化を切り結ぶ共同プロジェクトが動いている。麹菌も松茸も大きなくくりで菌類ということだから、とても類似性が高いプロジェクトだ。
私もしばらくはこのテーマを散策するので、どこかで、接点が生まれるといいな。Matsutake Projectとも。
面白く読んだ。文化人類学のキーワードを盛り込みながら、書かれた本書、最初、「発酵文化」人類学かと思ったのだが、発酵「文化人類学」であったらしい。しかし、本書のあとがきで書かれていることによると、日本の発酵文化の麹菌バンザイで終わるのではなく、発酵文化のつながりを求めてユーラシア大陸へむかうとあるので、やはり「発酵文化」人類学にたどりつくのであるか・・・。つまり、人類に普遍的に見られる発酵にかかわる文化事象を人類学的に比較するということになっていくようである。今後の展開に期待したい。
当方、たまたまであるが数年前から長野県の酒造りに興味をもって調べているところで、共通点を様々発見したところではある。もし、付け加えるとすれば、文化人類学のアップツーデートなトピックのひとつ、「multi-species」のアイデアと、連携できればいいのではないだろうか。たとえば、Matsutake Project:http://www.matsutakeworlds.org/というのがあって、世界の松茸に関わる、松茸というキノコと人間の、更には自然と文化を切り結ぶ共同プロジェクトが動いている。麹菌も松茸も大きなくくりで菌類ということだから、とても類似性が高いプロジェクトだ。
私もしばらくはこのテーマを散策するので、どこかで、接点が生まれるといいな。Matsutake Projectとも。
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