スーパーで、なかなかの生秋刀魚があったので、今日のメニューは和食。
秋刀魚の塩焼き、大根おろし添え
茄子とオクラの煮浸し
間引き菜のおしたし
納豆
豆腐の味噌汁
DVD『折れた矢』コスミック
著作権切れの映画をDVD化した一本500円の作品。
1950年に放映された『折れた矢』(Broken Allow)は、ジェームス・スチュアートふんする退役軍人トムとアパッチ族の酋長コチーズの友情を描く。また、トムとインディアンの娘ソンシアレイとの愛と結婚も。
インディアンを悪者に、正義の味方の騎兵隊と生活を守る白人という図式ではなく、白人との共存と平和を理解し、未来像を描こうとするアパッチ族と白人との間で橋渡しをし、無理解な白人たちの行動を変えさせようと行動する白人という別の視点で描いた西部劇である。この映画が、1950年に描かれたのは、非常に早かったといえよう。ベトナム戦争における白人の側の残虐性の告発と西部開拓における白人の残虐性を象徴的に合わせ描いた『ソルジャーブルー』(1970年)は、白人の命を守る正義の味方の騎兵隊が幻想であったことを抉り出したのだが、その後の『ダンス・ウィズ・ウルブス』(1990年)はそうした流れの作品である。

デイブ・ゴーマン、2006、『グーグル大冒険!!』、ランダムハウス講談社
ロンドン在住のコメディアン、デイブ・ゴーマンが2ヶ月にわたって繰り広げた「グーグルワック」(Googlewhack)のウェッブサイトを作った人々との出会いの旅。その始まりは、彼のウェッブサイトが「グーグルワック」だと知らせるオーストラリア人の男性からの突然のメールだった。
「グーグルワック」とは、英語のグーグルサイトhttp://www.google.comで二つの単語を検索し、同時に二つの単語がhttp://www.doctionary.comに登録されていて、さらに、検索結果がたった一つであるウェッブサイトを見つけるというゲームである。やってみるとわかるが、これがなかなかの難関。スクラブル・ゲームのグーグル・バージョンなのだ。しかも30億ページ(この数字は本書に書かれている数字で、出版が2003年だから、今はきっと倍にもなっているに違いない)の中でのユニークな組み合わせを見つけなければならないのだ。一度お為しあれ。
デイブのユニークなところは、友人の「デイブ(デイビッド)・ゴーマン」(デイブと同姓同名のフランス人で、グーグルワックの旅以前からの友人、そして、デイブにグーグルワックのゲームルールを提案した)の挑発に乗って、見つけた後そのウェッブを作った人物に会いに出かけ、その人物にさらに二つの「グーグルワック」を見つけてもらい、その「グーグルワック」と人間の連鎖を10ステップたどる。しかも、デイブの誕生日までの2ヶ月の間に成し遂げると言う賭けだったのだ。
本書の面白いところは、「グーグルワック」というゲームの面白さ、さらに、デイブと出会う人物たちの普通さ(つまりは、有名人ではないということ)と、かれらのユニークさが半端じゃないことだろう。さらに、偶然が偶然をよぶという点。まあ、スモールワールド理論の「six digrees」からすると、ありうる話なのかもしれないが。
蛇足ながら、私の関心の家系図のサイトも含まれていたし、オーストラリア人から始まって、エピローグがオーストラリアのシドニーでの出会いと言うのも、私にとって、なかなか興味深い「偶然」だったというわけだ。
著者デイブ・ゴーマンのサイトhttp://www.davegorman.com/
Wikipedia: Googlewack: http://en.wikipedia.org/wiki/Googlewhack
Wirksworth parish database: http://www.wirksworth.org.uk/

2006-09-17 12:14:52 |
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