横浜市のそごう美術館で「第71回春の院展」を見てきた。800円が600円になる割引券を貰ったのだが、そごう百貨店の傍にあるチケットショップで150円でチケットを販売していた。
院展は例年できるだけ見に行って日本画の今を探ろうと思っているが、いつも残念ながら私が惹かれる作品はなかなかない。昨年の秋の院展では私なりにかなり躊躇しながら、多少でも気に入った作品をいくつか取り上げたつもりだった。しかし今年も私なりに惹かれた作品はほとんど無かった。
表現のための技術についてはいろいろと評価があるかもしれないが、そのような知識や経験のない人間にも迫って来る作品を求めたいのだが。素人判断で申し訳ないが、構図も視点もとてもありきたりに見えてしまった。人物の表情も類型的としか思えない。人物の性格を切り取るとか、作者が抉りだしたい性格・表情が感じられない。動きや時間の推移が画面から感じられない。私の鑑賞の仕方が未熟、偏屈、センスが無さすぎるのだろうか。
私の好みで言えば今回は2点だけ。ひとつは廣藤良樹「桟橋」と、期待を込めて初入選という高岡正子「氷宙」。もう1点、淵田邦明「雑魚場」は視点が気に入ったが、何か散漫な感じが拭えなかった。
一昨年まで何回か続けて訪れましたが、昨年・今年はとうとうパスをしました。
妻も一昨年に「どこか同じような作品ばかり。『ぐいぐいと圧倒する様な作品』がない」と言っていました。
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