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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

蛍の季節

2018年06月12日 23時50分00秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 例年この時期になると蛍を見たくなる。しかし都会にいる限りなかなか見ることはできない。またせっかく見に行こうと決意しても雨などが降り始めて断念したことが何回もある。結果としてここ十数年蛍をみていない。今年もまた無理なようだ。

 歳時記をめくっていると蛍の項にはたくさんの例句がならぶ。蛍といえば「物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂かとぞみる(和泉式部、後拾遺1162)」がまずわたしの頭の中に浮かんでくる。それこそ蛍の明かりのように浮かび上がってくる。そして私は和泉式部の歌にすっかり魅せられてしまった。
 俳句の多くはもこの歌を踏まえて読まれている。そして蛍の火は彼岸と此岸の境を飛び、あまり追いかけると彼岸へ渡ってしまう妖しい火でもある。

★蛍火や手首細しと掴まれし    正木ゆう子
★蛍狩り生者は橋を引き返し    清水知嘉
★妻の手に触れし闇夜やほたる狩  石澤邦彦

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