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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

韓国の印象-1-光州

2014年09月30日 22時13分01秒 | 山行・旅行・散策
 光州というと私の知識ではまず、1929年に日本の支配に抵抗する光州学生独立運動、1980年には軍事独裁政権に抵抗する光州事件、そして日本から拉致された金大中元大統領の出身地として記憶している。
 今回はこの光州博物館と1980年5月18日事件の記念公園を訪れた。



 韓国では12地方の中心都市に、「国立博物館」がある。入場はどこも無料である。大体が太古から李氏朝鮮時代までを対象にしている。「国立」ということで統一することがいいことなのかどうかの議論は別にして、広大な敷地と広い立派な明るい建物によるゆとりのある展示は羨ましいというのが、とりあえずの感想である。
 ただし展示はその地方での遺跡の発掘品・遺品が主であるので、地域特色を出そうとしているようだ。地方ではそのほかに民俗博物館なども充実しいる。



 この光州の博物館の目玉ともいえるのが、パンフの表面にもある8角形の青銅器。どのような用途なのかわからない。
 さらに古代文化室にある、百済の力が強大であった頃の「金銅冠」なども複雑な装飾が施され、鮮やかで美しい。
 日本でも縄文の頃は大きな耳輪をしていたが、こちらでも新石器時代、青銅器時代ともに耳輪の風習があったようだ。人形がつけているのが、新石器時代のもの。透明のパネルに装着しているものが青銅器時代のもの。それぞれ何世紀のものであるか、展示ラベルを撮影したがともにぶれて読み取れなかったのが悔しい。
 前者は日本でいえば縄文時代に相当するのであろうか。後者は弥生時代に相当するのであろうか。これをみると日本の弥生時代も耳輪が行われていたと思われる。



 中・近世文化室では、高麗時代の青磁、17世紀以降の白磁の展示が豊富であった。

      

 5.18記念公園は韓国の民主化運動の聖地ともいわれる光州広域市内に広大な敷地に設けられている。記念墓地は遠いので諦めた。さまざまな5.18事件の現場を巡るバスもあるようだが、これも時間の関係で断念した。
 しかし記念公園の像とその地下にある犠牲者の名板、モニュメントなどの施設に入ることができた。公園内の文化会館には入ることが出来なかった。
 5.18記念財団の発表では認定された死者154名、行方不明70名、負傷3028名となっているが、異論はあるようだ。
 この事件の真相や背後で全斗煥政権を黙認したアメリカの存在など解明されなければならないことはまだまだ残されていると云われている。
 韓国内の扱いも、金永三、金大中、廬武鉉大統領の頃は毎年大統領が記念式典に参加していたようだが、李明博大統領以降は式典に参加しなくなったなどの報道もされている。現在の大統領はどういう対応なのだろうか。



 光州市内、記念公園の中では赤い彼岸花が満開で多数咲いていた。



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