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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

肘折温泉

2010年01月09日 23時29分12秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 山形県新庄市より50分程か、月山遠望の山里にある。宿より、晴れ間を大切に使おうとするかのような屋根の雪下ろしを見つめた。
 里人は湯守りもこけし作りの職人もこぞって、屋根に登る。
 雪のかたまりは短いながらくっきりとした低音を残して落ちて崩れる。山里の枯れ木を伝って雲の切れ目のわずかな青空へ音を返していた。
★山峡(やまかい)に生きたる響き雪おろし


 温泉街は銅山川という川に沿ってひっそりと並んでいる。川は浅く、夏場には子供が石づたいに遊ぶためか、自然の配置の石なのか、そこにつもった雪が柔らかく薄日を溜めていた。
★川わたる歩みの幅に雪帽子

 夜再び雪模様。家を洩る明かりはいづれも黄色にあたたかい。
★そこだけは時はゆるやか雪の窓
★湯煙に沿う風軽し雪空へ

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (三毛猫の子猫)
2010-01-10 15:25:59
雪国の温泉…湯治で訪れるならともかく、そこで暮らすとなると想像がつかないような…。
個人的には第三句が好みかも(笑)。温もりと儚さが同時に感じられるようで、良いですね。
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御礼 (Fs)
2010-01-10 18:07:06
三毛猫の子猫様、コメントと選句ありがとうございます。このブログで属目の出来立ての俳句を掲載したのは初めてなので嬉しいです。
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