Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

函館市北方民族資料館

2018年07月01日 20時41分51秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
      

 函館市北方民族資料館は2度目。10年ほど前に妻と一度訪れたことがある。その時にアイヌの紋様と服装、そして装身具の美しさにあらためて驚いた。今回も同様であった。

 今回はさらに北方諸民族の分布の大きな図面にしばらく見入っていた。民族的な分布の複雑さが印象に残っただけでなく、地球物理学的な興味を連なる3か所に駆れた。この北極を中心とした図面は実によくわかる。何かわかるかというと、南から北に向かって続く東シナ海、日本海、オホーツク海、ベーリング海とそれを取り囲む弧状列島の連続である。

 少しだけ詳しく記すと、この南西諸島、九州からサハリン(樺太)に続く弧状の大きな島の連なり、千島(クリル)列島からカムチャッカ半島に連なる弧状列島と半島、アリューシャン列島とアラスカ半島につらなる弧状列島と半島、そしてそれと大陸に囲まれた黄海、日本海、オホーツク海、ベーリング海という、大陸の縁と弧状列島に囲まれた4つの海の連続は、地形的には同一の地球物理学的な力学によって形作られたという推理ができる。

 私はこの統一した力の原理にとても興味がある。日本海がどうしてできたか、日本海の拡大をもたらした力はなぜ生まれたのか、という疑問はこの4つの海の生成と共通であるはずだ。
 フィリピン海プレート、太平洋プレートの東進、北進と溜まったプレートの沈み込みという下降プルームの発生と、その反動による上昇というのが、私のこだわる力学である。そのような力の源泉に言及した解説は残念ながら見たことがない。私の単なる思い付きだけなのかといつもガッカリしている。この4つの海の拡大について統一的な理論を欲している。
 北方民族資料館の展示とは無関係な話ではあるが、私の頭の中はいつもこのことが繰り返し湧き上がってくる。




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