一時間ほど前から30分程度、かなり強く振った。20ミリ程度の雨の区域が南南西から北北東へ流れていった。この南風は朝から変わらず、ベランダにはだいぶ雨が吹き込んだ。
日付が変わっても降り続くらしいが、今のところ強い雨の区域はレインアイよこはまの画面の西側、南側には見当たらない。現在降っているのは最大10ミリ程度の雨。
しかし江の島・鎌倉あたりに強い雨の区域が上陸してまもなく、こちらまでやってきそうな気配である。この強い雨の区域がピークのような気もする。
先ほどから伊藤恵のシューマニアーナⅤを聴いていたが、どこかで聴いたような曲が聴こえた。CDの目次をよく見ると、ルービンシュタインのクライスレリアーナに同梱していたシューマンのOp.17の「幻想曲ハ長調」であった。リストに献呈された曲とのことである。
第1楽章の後半5分も続く今にも消え入りそうな部分は大胆な組み立てだと思う。第2楽章は明るい旋律で軽快。第3楽章のは第1楽章に続く内省的な曲である。本日の雨の音にまぎれてしまうような静かさがある。時々浮かび上がるようにフォルテとなるが、すぐに弱奏になり、美しい旋律が流れてくる。最後は第1楽章と同じく、消え入りそうに終わる。
こういう曲想が私にはシューマンらしさなのか、と勝手に思っている。
続く「森の情景」(Op.82)も変化に富んだ曲で、9曲で構成されている。聴いていて飽きない。