Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

イライラの続き

2023年08月25日 22時11分08秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 今朝の新聞を読んでびっくり。政府は中国が汚染水海洋投棄を受けて、禁輸に踏み切ったニュースについて、「想定外」と慌てたという内容があった。国内経済だけでなく、中国での日本企業にとっても大打撃である。これを「想定外」で片づけてしまっていいのか。
 これまでの中国の動きからみて、十分に予想出来ていたはずで、それでも投棄をするという決断をしたと思っていた。当然私はその決断事態が誤っていると思っているが、中国がどう動くか、韓国がどう動くか、南太平洋諸国がどういう反応を示すのか、政府だけでなくそれらの国の人々がどういう影響を受け、どう動くかという想定が出来ていないことが判明した。何という情けない政府であるのだろう。岸田政権は、外交の失敗を満天下に示した。
 IAEAという組織と、米国と韓国政府のトップだけを相手にしていた失敗である。韓国も多くの漁業者や食品関連の産業などが深刻な影響を受けていると報道されている。台湾も同様であろう。12年前の震災時に韓国・台湾・太平洋湾岸諸国から多くの支援が届いた。恩をあだで返すような決定が、あまりに早急に、そして説得性のないまま国内の政治的な思惑先行で行われたことが今後多くの禍根を生むことになるのは目に見えている。
 素人の私の目にも、トリチウムだけが汚染水に含まれているわけではない。他の核種も含めての影響についてもどんな検証が行われたのか。
 チェルノブイリは評価はいろいろあるが、石棺化した。スリーマイルも海洋投棄などしていないと聞いている。どうして福島の場合だけは安全と言い切れるのか。多くの疑問が噴出している。
 「丁寧な説明」とは「疑問に丁寧に真摯に答える」ことのはずである。国内だけでなく、諸外国の国民に対しても。それが出来ないならば、他の方法も含めて考えなければならないはずである。

 付け加えるならば、ほとんどの原子力潜水艦、原子力空母が廃船をどのようにするか、未だに実施できていない。処理が決まらず右往左往している軍艦が多数である。ましてプルトニウムの再処理技術も未確立で目途は立っていない。福島で事故を起こした原発に至っては廃炉の工程すら不明確のままである。原子力の利用そのものが暗礁に乗り上げており、再検討を迫られていることに軸足を移してもらいたいものである。



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