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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

土筆と筍

2018年04月01日 20時39分18秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 昼間はとてもあたたかであったが夕方から風が出てきて長袖一枚では寒く感じるようになった。
 土筆はいつもこの時期に春を感じさせてくれる。酢の物、つくだ煮は美味しいが、今年はまだ見つけていない。
 本日は今年初めて筍を食べた。高かった筍の値段が少し安くなり落ち着いてきたらしい。ワカメと筍とジャガイモ、そしてサヤエンドウで煮たものを作ってくれた。筍は夏の季語ではあるが、例年この時期にもう出回る。私はこれが待ち遠しい。

★天を指す土筆一本づつ孤独        福本五都美
★グラマンに追はれし丘の土筆つむ     木田千女
★たけのこのてっぺんにあるこころざし   池田祥子


 第1句、土筆一本一本は地下茎でつながっているのだが、地上からはそんなことは想像もできない。すっと姿勢の良い姿は、不羈の気概を感じさせてくれる。
 第2句、生死の狭間を体験した人間には、ことさら春の生命力あふれる植物の姿は印象的である。土筆のような力強い再生の息吹が作者の生き様のように感じる。
 第3句、細い尖った筍の先端、不羈の精神が宿っている。「こころざし」という言い切りがとても引き締まっていて、好感が持てる句である。

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