
昨年末の大晦日に聴いたブラームスの弦楽六重奏曲第1番と第2番。その時には「聴くと内省的になる曲」と記載した。本日はあまりそのような雰囲気にはならなかった。ちょっと気分が落ち着いていない。落ち着けるためにかけてみたが効果はなかったようだ。
しかし第1番の地の底から浮き上がってくるような低音の出だしは幾度聴いてもいい。ヴァイオリンの中音域のメロディに繋がる第1楽章はとても27歳の青年の作とは思えない。ものすごく老成したした人の感性のような気がする。第2楽章の甘いメロディーは昔は敬遠気味だった。今でもすこし胃もたれする甘さだと思うが、拒否反応まではない。甘いメロディーというとチャイコフスキーが挙げられるが、チャイコフスキーとどこが違うのか、という疑問はまだ私の中では解決していない。
本日の気分からすると選曲を誤ったかもしれない。