メンデルスゾーンとチャイコフスキーの二つのヴァイオリン協奏曲の組み合わせは、「メン・チャイ」と言われて、人気の高いヴァイオリン協奏曲である。そして千住真理子が23歳で初録音したとして評判になったCD。1996年の録音である。デイヴィッド・シャローン指揮のウィーン交響楽団。もう25年も前に購入したCDだが、そのままにしていたようだ。千住真理子の弾くヴァイオリンの音はとても澄んでいて、とても丁寧な演奏に聞こえる。
メンデルスゾーンの曲のなかでももっとも有名な曲の一つと言われる。初めて聴くとだれもが冒頭のヴァイオリンの弾く主題に一気に引き込まれる。3つの楽章が続けて演奏されるように作られている。30年以上昔のテレビで誰かの演奏を聴いたときに、第1楽章の最後の強奏の盛り上がりから第2楽章につながるときの長いファゴットの音がフルート、ヴィオラ、ヴァイオリンに引き継がれていくところにいたく感激した。それ以降、聴くときはこの箇所に着目して聴くことにした。
しかしこのCDを購入して以降、理由はないが、この曲を聴くことはなくなってしまった。今となっては理由は思い出せない。あまり明るく屈託のない音楽は敬遠したのかもしれない。しかし初期のモーツアルトは聴いていたので、明確な理由ではない。
メンデルスゾーンの持っているCDはこれにて終了。この後はバッハに戻ろうと思っていたが、ベートーヴェンの最後のビアノソナタ3曲のCDを購入したので、明日はこのCDを聞いてみたい。ベートーヴェンのビアノソナタは初期の「悲愴」と中期の「熱情」をラジオかテレビで幾度か聴いたことがあるだけである。
どうせならベートーヴェンのビアノソナタの全集を購入したい思ったものの、マウリツィオ・ポリーニの演奏で、7150円であった。今は残念だが購入できる財布の状況ではない。
しかしもしもはまってしまったらどうなるのだろうか。