先ほど総務省と「東北新社」の「接待」に刺激を受けて、末端の地方公務員の許認可業務に携わった私のつたない経験を記載していたら、ニュースで次のようなことを伝えていた。
「東北新社」から1回で7万円余の接待を受けた職員がおり、現在は官邸で働いているというのである。「憲法を順守し、国家公務員法等にのっとり‥」と宣誓し採用された公務員ならば、もう恥ずかしくて人前に出たくなくなるであろう。
人が何を食べようと、その人が自分の金で飲み食いをしているならば何も言うつもりはない。しかし私など、10分の1以下の一人7千円の食事すら自分の金でもしたことはない。それほど高価な7万円の食事をおごってもらって、見返りがないはずがない。「返却すれば問題ない」という感覚ももう普通ではない。
「接待漬け」になっている組織の状況が反映していないか。しかも業者との通常の「意見交換の範囲」という弁解に至っては開いた口がふさがらない。
「行政がゆがめられてはいない」という政府の見解もとても受け入れがたい。行政が自社に有利になるように「接待」がある。一つの企業に有利になる運用を求めない限り、接待などだれがするのであろう。見返りのない「タダ飯」などありえない。
二流時代劇でももう少しましな場面を設定するし、「悪代官」ももう少し言い訳を言うものである。
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