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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

嵐去って三月

2018年03月01日 10時14分47秒 | 読書
 横浜では、今朝6時過ぎに時間換算雨量80ミリの強い雨が降ったようだ。熟睡していたのでわからなかった。瞬間最大風速もそのころ17メールを記録したらしい。起床した8時頃には青空も見え、豪雨と強風があったとは思えない空であった。しかし青空が長続きしない。雲が早い速度で現れ、そして去って行くことを繰り返している。しばらくははすっきりとは晴れないようだ。
 大雨・洪水・強風・雷注意報に竜巻注意情報も出された。警報にはならなかった。現在は強風注意報と竜巻注意情報をのぞいて解除になっている。

★ひとごとに心閉ざすや春疾風    井上正美
★天と地の間を春の疾風かな     新井喜久栄


 人との関係を抜きにして「生きる」ということはあり得ないのだが、人との関係につかれてしまう瞬間もまたなければ人間らしくはない。この矛盾した感情の中で人は日々暮らし続ける。
 春の疾風のように一瞬ではあるが、人に心を閉ざす時間、それは自分のまわりが嵐のように荒れていると感じるときでもある。
 こんな時は心を閉ざしたまま、心が緩んでくるのを待つしかない。無理にこじ開けようとすると心がねじれてしまう。ねじれ、は過ぎると破損してしまう。復元力がどこかに残っているのを期待するしかない。

 春の嵐の過ぎ去った後に暦をめくって3月。旧暦では今年は1月14日。弥生というと旧暦でのことになるので、弥生一日は今年の暦では4月16日になってしまう。季節の感覚はおおいにずれてしまう。

★いきいきと三月生まる雲の奥    飯田龍太

 飯田龍太の句というのは、山のある高いところから遠景を俯瞰するような爽快さがある。この場合も盆地の町とさらに奥の山並を見おろす明るい雲に三月を感じ取ったのだろう。この爽快さがいい。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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いいねえ (通りがかり人)
2018-03-01 12:24:32
いいよ。気分は決して良くはないのだが、心が洗われるような、いい句と、いい評論である。飯田蛇笏さんの息子なんだ‥天気も良くなってきたね。
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通りがかり人様 (Fs)
2018-03-02 20:04:49
親子で素敵な俳人です。

体調管理にご注意ください。
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