Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

更迭理由が?

2022年11月11日 23時01分41秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 法務大臣の辞任(更迭)について、岸田首相は「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による被害者救済に政府を挙げて取り組む中、その重責の一端を担う法相の発言で重要政策の審議などに遅滞が生じること」を考慮したと、11日夕方に記者団に語ったという。
 むろん国会審議に遅滞が生じさせないようにすることは重要なことである。だが、この辞任=更迭はこれが真の理由であってはならないはずではないのか。
 「死刑のはんこを押す時だけがトップニュースの地味な役職」という言葉が、「講演」で笑いを引き出すネタであったことが、そもそもの発端ではないのか。「死刑」という人の生死にかかわる案件の実施を決断するという責任を笑いのネタにすることが政治家失格なのである。閣僚、政務三役どころか国会議員の資格すらない発言と思想ではないか。
 「国会審議に遅滞を生じさせないため」に辞任させ更迭させるのではなく、「大臣たる任にそぐわない」「不適格」であるから辞任させ、更迭したのでなければならないのではないか。任命権者である首相がこの程度の認識では今後もこの手の問題を引き起こす大臣・政務三役は出てくることは必定である。遡上に上っている閣僚・政務三役はまだまだいる。

 自民党内での基盤が弱いと言われる岸田首相であるが、辞任=更迭理由ですら当然のことが言えない立場なのか、あるいはもともと首相自身が基本的なことが理解できていないのか、私にはトンとわからないが、道理が通らない政治で右往左往、船頭多くして船が山に上ってしまっては、困る。
 国民をとんでもない地点へと惹きづりまわされるのは、困る。私には岸田首相も不適任だと思える。


無理は禁物

2022年11月11日 21時46分26秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 本日の新橋駅からの帰りは、帰宅時間帯と重なり、駅構内は混雑していた。横浜から新橋までは上野・東京ラインを利用したが、帰りは混雑を予想して京浜東北線を利用した。新橋駅から横浜駅まで立ったまま38分を揺られることができるか、試してみようと思い、近くの席が空いても立ったまま吊革につかまっていた。
 しかしやはり20分を過ぎたあたりから右膝に痛みが出始めた。大したことはないので横浜駅まで我慢できるかと思ったものの、川崎駅で多くの人が降りたとき、目の前の座席が空いたので、座ることにした。痛いだけでなく、周囲の人が杖を突いているのに座らない私に奇異の目を向けていることに気づいたこともある。
 結果として座って良かったと思った。太腿の筋肉が思った以上に凝っていた。横浜駅で両太ももの筋肉が張って立ち上がるのがつらく感じた。杖にすがるようにして立ち上がった。
 やはりまだ無理は禁物のようであった。見栄を張ったわけではないが、自分で感じる以上に足の筋肉が膝を庇って無理をしていると思われた。

 美術館の中では1時間ほど立ちっ放しで回ったが、そのときは痛みを感じなかった。電車の揺れも思った以上に足に負担をかけていることが分かったが、さらに美術館での疲労も太腿の痛みに繋がったのかもしれない。


神坂雪佳展 Ⅰ

2022年11月11日 21時03分31秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 久しぶりに新橋まで足を伸ばし、パナソニック汐留美術館まで出かけた。「神坂雪佳展」を見に行った。
 新橋駅を海側に降りたのは何年ぶりだろうか。汐留口というのを忘れ、銀座口の改札を出てしまい、少々遠回りして美術館に到着。

 神坂雪佳はホームページとチラシに「神坂雪佳(1866-1942)は、明治から昭和にかけ、京都を中心に活躍した図案家・画家です。20世紀の幕開けと同時に、欧州で当時最先端の美術工芸を視察したことで、雪佳はあらためて日本古来の装飾芸術の素晴らしさを再認識し、「琳派」の研究に励みました。本展覧会は、「琳派」というテーマを通じて、多岐にわたる神坂雪佳の活動の真髄をひもときます。」と紹介されている。
 私は名前だけは知っているが、その作品は初めて目にする。

 会場では、神坂雪佳の作品に接する前に、琳派を代表する光悦、宗達、光琳、乾山、抱一、其一の作品が並び、感激であった。

      

 特に、酒井抱一の「槙に秋草図屏風」、鈴木其一の「藤下図」「月に葛図」「春秋草木図屏風」に再会でき、とても嬉しかった。
 ほとんどが細見美術館の所蔵作品であった。京都に行く機会があれば、訪れたいところである。