shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

蓼科山に行ってきました

2019-02-17 22:36:58 | 山行・旅行
八ヶ岳中信高原国定公園の一角をなす、蓼科山(標高2530m)に登りました。
八ヶ岳連峰の最北に位置する山で、どこから見てもよく目立つ山です。古来から名山と称えられ、八ヶ岳とは別に日本百名山に選ばれています。
深田久弥氏は、著書日本百名山の中で、島木赤彦氏の歌を引いています。草枯丘 いくつも越えて来つれども 蓼科山はなほ丘の上にあり。そんな山でした。

登山口はビーナスラインのスズラン峠(同1760m)を少し茅野側に下ったところにあります。
前日に佐久市内に宿を取り、早朝車で登山口に向かいました。
気温、マイナス10℃。風が無いのでずいぶん暖かく感じます。普段より1枚薄着で登り始めます。


始めの10分ほどは平らな笹原の中を歩きます。急登に差し掛かったところでアイゼンを着用しました。
足元はザラメ状の雪が踏み固められた感じで、岩も出ており、アイゼンが岩に当たるとキイキイ鳴ります。
そんなところを10分ほど歩くと、傾斜が緩くなり、カラマツと笹が生い茂った中の道となります。足元は圧雪で、アイゼンがよく効きます。
木々の隙間に目指す蓼科山が僅かに見えます(心の目で見てください)。


目の前は林ですが、振り返ると山越しに盆地の景色とその向こうに南アルプスが見えます。




1時間ほど歩くと、標高2100mに達しました。そこで紅茶を口に入れ喉の渇きを癒しました。


木々はカラマツからダケカンバやアオモリトドマツに変わっています。目の前に蓼科山が大きくなって現れました。ここからは急登が続きます。


さらに標高を上げていくと、針葉樹林帯が帯状に枯れる縞枯れ現象が現れます。
枯れた木をよく見ると、霧氷が風上に向って成長するエビの尻尾が見えます。霧氷はこの時間多くが溶けて消えていました。




歩き始めて2時間、いよいよ森林限界を越えて、目の前に景色が広がりました。
振り返ると八ヶ岳の全貌と、南アルプスがきれいです。






何度も足を止めて写真を撮りました。写真と撮るには3枚重ねてはめている手袋を2枚外します。長い間そうしていると、指先の感覚が無くなります。




しばらく山頂近くを円を描くように登ると、山小屋が見えてきました。標高2520mにある蓼科山頂ヒュッテです。小屋を入れて八ヶ岳を撮りました。


いよいよ山頂に向かいます。山頂では団体さんが写真撮影をしていて、空くのを待って写真を撮ります。


山頂の上には八ヶ岳ブルーが広がっています。
山頂から八ヶ岳、浅間山、美ヶ原を撮りました。






最後に、蓼科神社にお参りして下山しました。


本日も、無事に下山させていただき、ありがとうございました。

おまけです。下山後、白樺湖温泉で汗を流し、蓼科山の全景を写真に収めようと白樺湖の反対側の山に(車で)登りました。
手前の白く広がっているのが白樺湖です。


最後の1枚は、ビーナスラインから撮った蓼科山の山頂部です。中腹に雪渓のように見える谷の右手を登ったように思います。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。





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4 コメント

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姿よし展望よしですね (山歩き)
2019-02-18 09:58:39
Shuさんこんにちは 蓼科山への山行お疲れさまでした。
『鳥観図で楽しむ日本百名山』という本を見ながらブログを読ませていただきましたので、休憩はこの場所かな、この写真はここからかなと想像が大きく膨らみ、一緒に歩いていて雪にアイゼンが突き刺さる音なども聞こえるようでした。
八ヶ岳や南アルプスの写真を見ては、これが北岳でこちらが間ノ岳かな、などと楽しませていただき有り難うございます。
登山口でマイナス10℃では山頂は17℃くらいだったのでしょうか、私みたいに『苦しかった』『疲れた』『寒かった』という負の表現がないのですが、やはりお疲れさまでした。
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山歩きさん おはようございます (shu)
2019-02-18 11:12:34
山歩きさん おはようございます。
暖かいコメントありがとうございました。

今回は、前泊して帰路は高速道路を使っての山行で、ずいぶん楽をしました。
心配していたのは先週末にテニスで痛めた右ひざでしたが、雪がクッションになることもあって山行中は大丈夫でした。
山に行くと自然が与えてくれる喜びがあまりにも大きいので、一抹の苦しさや疲れは忘れてしまいます。

寒さは気温よりも風速の影響が大きいように思います。今回は風が無く暖かく感じました。
さすがに森林限界を越えると風が出てきて、山頂では耳を覆う帽子をしっかりと被り、さらに途中からその下に目出し帽(デストロイヤー)をはめました。
このところ冬山に足を運ぶ数も増えてきて、必要なものだけを持って行くようになりました。目出し帽はずりおろすとネックウォーマーに変身して便利です。
今回は使いませんでしたが、ダウンジャケットは必須です。夏でも持って行きます。ゴーグルも今回は使いませんでしたが、吹雪いたときのために必須アイテムです。

すれ違う人たちを見ていると、ピッケルをザックに付けている人が多くいましたが、この山の登山道を歩くならば不要でしょう。
登山道ですれ違う際に相手のザックが揺れて、ピッケルの剣先が当たりそうになりました。飾りで持って行くなら、やめて欲しいです。

今年はどの山も雪が少なく、この時期に私のようなものでも2500m級に出かけることができます。
しかし、16日に武尊山へ登った登山者が行方不明と聞いています。スキー場から簡単にアクセスできる山で、3年ほど前に私も冬の時季に登りましたが、簡単に行けるだけに心配です。
無理のない登山を楽しみたいですね。
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お疲れ様でした (さざんか)
2019-02-18 17:48:36
shuさん、こんばんは。
佐久へ行かれると言っておられたのは、蓼科山に登るためだったのですね。
山登りとは縁がない私は、山歩きさんのようにリアルに感じ取ることは出来ませんが、私の故郷、長野県の山なので嬉しかったです。
真っ白な雪と抜けるような青空、樹氷など、普段は見られない美しい景色を見せて頂きました。
八ヶ岳は故郷松本へ帰る中央道からよく見えます。
白樺湖もずっと昔行ったことがあります。

寒い中で沢山の写真を撮られて、お疲れ様でした。
冬山は遭難があるから怖いです。
十分気を付けて登って下さいね。
釈迦に説法だと思いますが。
素敵なお写真の数々、有難うございました。
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ありがとうございます。 (shu)
2019-02-18 23:07:46
さざんかさん こんばんは。
長野県はいい山がたくさんあって、素敵ですね。
特に松本市は北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、南アルプスのいずれにも近く、クライマー憧れの地です。
私の知人でも自宅を松本市に決めた人がいます。私はそこまで入れ込んではいませんが、別荘が白馬とか安曇野にあったら素敵だと思います。
長野県の山には、今夏、常念岳、笠ヶ岳にお邪魔したいです。

雪は何もかもを覆い、きれいに見せてくれます。
今回は初めての山でしたので、荷物を軽くするため小型のカメラにしました。
それが少し後悔となっています。
歩きを優先させるのか、写真を優先させるのか、山行ではいつも悩ましいところです。
いずれにしよ、安全第一は欠かせませんね。
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