shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

初めての恵那山ハイキング

2023-06-28 05:30:51 | 山行・旅行
初めて恵那山(えなさん、標高2191m、日本百名山)に行ってきました。
恵那山は長野県と岐阜県の県境に位置する山で、中央自動車道の恵那山トンネルが通っています。

関東に住んでいると、高速道路のトンネルが通る山というと谷川岳を思いますが、恵那山にトンネルが通ったのは谷川岳より10年も前の1975年です。
恵那山トンネルは、完成当時は日本一長い道路トンネルでした。長さは8.5kmあります。

歩いたのは広河原ルートで、恵那山への最短コースです。ヤマケイオンラインから引用した地図と、実際に歩いた際のYAMAPの歩跡を上げておきます。




YAMAPのログでは、活動時間 8時間3分(うち休憩時間 52分)、距離 11.3km、累計標高差 1190mでした。
それでは歩いた順にご覧いただきましょう。
広河原の駐車場を出発したのは5時20分でした。最初は林道(峰道林道)を歩きます。途中で観た花は少なく、ひたすら歩きました。
 

コアジサイ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)を見かけました。


バライチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉低木)には蕾のものも、実が生っているものもありました。
 

このトンネルをくぐると、すぐに林道を離れて登山道に入ります。


その近くに咲いていたのがこの花です。花はウツギに似ています。ヒメウツギ(アジサイ科ウツギ属の落葉低木)のようです。


5時55分、ここで林道を離れて登山道に入ります。広河原登山口と記された標識がありました。ここから山頂までは3.1kmです。
すぐに川を渡ります。
 

登山道は急登と写真のような緩やかな道が交互に現れ、歩きやすかったです。
300mごとに標識があるのもありがたいです。でもこの距離は直線距離でないかと思うくらい、長く感じました。
 

登山道に入って1kmほど歩いたところに、ユキザサ(ユリ科マイヅルソウ属の多年草)の群生が観られました。
 

登山口から1.2km歩いて来ました。どうもこのところペースが上がりません。ここまでずいぶん多くのハイカーに追い越されました。ここで一休みです。


ナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉高木)に花が咲いていました。


尾根に上がったので晴れていれば木曽山脈(中央アルプス)の山々が見えるのですが、この日は曇っていて残念でした。


標高2000m辺りから大きな針葉樹が増えてきました。


残り1km、急登が続きます。


残り300mでここからが長かったです。地図で観る以上に急でした。


先に空が見えて頂上かと思ったら、まだ先がありました。


9時20分に頂上(恵那神社奥宮)に着きました。途中ずいぶん休んだのに、コースタイムより10分早かったです。
 

頂上に展望台がありました。上がってみましたが何も見えませんでした。
 

この先に避難小屋があるので行って見ることにしました。
恵那山には恵那神社奥宮を含めて7つの神社が置かれていて、パワースポットとしての人気もあるようです。
先ずは恵那神社奥宮です。


続いて六乃宮「葛城社」です。


五乃宮「富士社」です。社の造りは六乃宮と同じようです。


恵那山山頂小屋に着きました。中に入って着替えをし、持参したパンを食べました。
 

四乃宮「熊野社」は避難小屋の先にありました。社の造りが六乃宮、五乃宮とは違いました。


さらに進むと恵那山最高点の標識があるところに着きました。最高点を踏んで引返すことにしました。


この先に三乃宮「神明社」、二乃宮「劍社」、一乃宮「一宮社」がありますが、行っていません。

恵那山は山頂付近まで樹木に覆われていて、高山帯はありません。山頂付近には山で観られる植物が多いので、登山道から見られる範囲でこれらを探してみることにしました。
ドウダンツツジ(ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木)です。


こちらはサラサドウダン(ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木)です。数はドウダンツツジよりサラサドウダンが多いようでした。
 

アズマシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)のようです。
 

コメツガ(マツ科ツガ属の常緑針葉樹)だと思います。


登山道の足元にも、いろいろな植物が観られました。


イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属の多年草)です。
 

ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属の多年草)のようでした。
 

ツマトリソウ(ヤブコウジ科ツマトリソウ属の多年草)のように見えました。隣はその蕾でしょうか。
 

ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)が1輪咲いていました。右手前の4枚の葉もゴゼンタチバナかもしれません。


地面に這うように広がる、細い葉の植物は何でしょう? 先の写真にも写っています。
旅先にも図鑑を持ってくるべきでした。
自宅に戻って調べたところ、ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属 )という広義のシダ植物のようでした。


恵那山は、新・花の百名山に選ばれています。
その中で、代表的な植物として上げられているのがズダヤクシュとオオチドリです。今回の山行では気づきませんでした。

下山路も同じ道を通り、13時22分に駐車場に着きました。
最後の写真は、登山口近くの川の流れと、登山道で観たコケです。
川では顔を洗うのにメガネを外し忘れて、メガネごと洗ってしまいました。
コケの写真はめったに撮りませんが、撮ってみるときれいですね。
 

この後、昼神温泉の湯で汗を流し、岐阜県を経て福井県へ向かいました。

初めての恵那山ハイキング(完)



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12 コメント

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Unknown (なつみかん)
2023-06-28 06:59:39
おはようございます。
ハイキングというと語感が軽いですが、高低差1200m弱、活動時間8時間超‥
きつい登りもあり、私には登山としか思えません(^^;;

高山帯はないとのことですが、たくさんの樹木があり、サラサドウダンはじめ、低地では終わってしまったいろいろな花。
足元には春先の花まで見られるなんて、さすがは2000m級の山ですねー
しかも、パワースポットのお社まで沢山あって、ご利益一杯でしょうね!!

いつもながらshuさんのパワーと行動力に圧倒されます。
最近全然遠出していません。
週末も雨予報です(泣)
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おはようございます^^ (attsu1)
2023-06-28 07:04:57
今回は、shuさんも初めての恵那山、
いつものようにどこにあるんだろうからスタート、

コアジサイ、バライチゴがお出迎え、
道が急斜面なのが伝わってきます。
標高2000m辺りから大きな針葉樹が増える
なるほどぉ、気温の変化で、育つ木が違うのが
よく分かります。

サラサドウダン、
変な話ですが、サラサドウダンと言うと、
園芸品種かと思っていたんですが^^;、
こうして日本の山で昔から咲いていたんですね

イワカガミ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ
麓だと春の花が、咲いているとは、
shuさんに何度も楽しませていただいています。

諏訪から名古屋への中間と言った感じでしょうか
標高が高いところなのが地図をみても分かります
昔、仕事で東名が年に一回の集中工事の時期だけ、
中央自動車道経由で、愛知に行ったのを思い出します。ただ走っていただけですが、
山深いところをずっと走った記憶があります^^;
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なつみかんさん おはようございます (shu)
2023-06-28 07:49:04
コメントありがとうございます。
最近遠出されてないのですね。先週末は晴れたので、きっとお出かけされたと思っていました。

この山ではコメツガやトウヒが多いようです。
サラサドウダンもたくさんありました。
山頂付近は植物好きにとってはワンダーランドでしたよ。
もう少し知識があったら、もっと楽しめたと思うと残念でした。
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attsu1さん おはようございます (shu)
2023-06-28 08:02:17
コメントありがとうございます。
林道歩きはたいてい退屈ですが、道端で植物を探すのは楽しみですね。
バライチゴがたくさん咲いていましたよ。

ドウダンツツジやサラサドウダンは庭木としても人気がありますね。
私は逆で、山にある樹が下界でも見られて驚いたのを覚えています。

高速道路が山の中を走るというと、中央高速のこの辺りや、東北道の岩手から青森にかけてが思い浮かびます。
今回下山してから国道256号、158号を通って福井県へ移動しましたが、ほとんどが山の中でした。
日本には山が多いですね。
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おはようございます (さざんか)
2023-06-28 08:42:51
恵那山と聞いて、すぐに園原が頭に浮かびました。
「尋ねま欲しき園原や」と「信濃の国」の歌に出て来るんです。
その辺はトンネルになった、というような記憶がありました。
あ、地図の右上にヘブンス園原と出ていますね。
長野県側から登られたのですね。
2000m級の山に登るのがハイキングとは、😲です。
曇りで展望が悪くて残念でしたが、4つの神社に参拝されたそうですから、ご利益があることでしょう。
お花も色々見られましたね。
ドウダンが今咲いているとは、やはり気温が低いですね。
コメツガは初めて出てきたような気がします。
この後岐阜県側に抜けて、ご実家に向かわれたのかな、と想像しています。
お疲れ様でした。
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恵那山で一座前進百名山 (山歩き)
2023-06-28 09:56:27
shuさんこんにちは。恵那山初登頂お疲れさまでした。例によって「鳥観図で楽しむ日本百名山」で広河原登山口を探しましたが見つからず焦りましたが、昼神温泉の位置から黒井沢登山口の反対側と見当をつけました。
最短とはいえ広河原から往復11.3km累積標高差1190mは私にとってはぎりぎりの日帰り登山(ハイキングではない)となります。登山口までの林道歩きに続く3.1kmも、早池峰山に似ているが少し手ごわそうだと思いました。

初めての山ということで入念に準備されたことと思いますが、最近の私はそれが億劫になって、何度も登った山に行くことが多いです。広河原で思い出すのが仙丈ケ岳と北岳で、冬の間ガイドブックを読みながら、仙丈ケ岳なら行けそうだ、山小屋に二泊すれば北岳もいけるかも、などと考えていましたが、春先からの山歩きを思い出すと、思いとどまるような状態です。Shuさんは登ったことあるでしょうか?

前半に出てくる花は知らないものばかりでしたが、後半はツマトリソウ、ミツバオウレン、イワカガミ、ゴゼンタチバナと馴染みの花が出てきました。
山頂小屋で着替えをしたとのこと、ブログではさらりと山頂に立ったようですが、樹林帯の中でそうとう汗をかかれたみたいですね。
百名山全山登頂にこだわっていないとお見受けしていますが、これで何座目でしょうか一つ減りましたね。
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さざんかさん こんにちは (shu)
2023-06-28 14:01:22
コメントありがとうございます。
長野県歌『信濃の国』の4番に、「尋ねまほしき園原や」と歌われているのを知ったのは下山した後でした。
ウィキペディアによると園原は、都から出羽への官道東山道の道筋で、美濃と信濃間にある難所神坂峠(1576m)の信濃側、麓の山里であるとあります。
同じくウィキペディアには、1975年古代東山道の最大の難所である神坂峠の真下に、中央自動車道恵那山トンネルが開通し供用を開始したと出ています。
さざんかさんは、さすが信州のご出身だけあって、よくご存じですね。

登ったのは24日で、その日は曇っていましたが、それでも相当汗を掻きました。
晴れていたらもっと大変だったと思います。
コメツガは20mを越える大木になりますが、山頂付近で観た写真を撮った樹は2mに届かない高さでした。

7つの社がありパワースポットだと知ったのも下山してからでした。
パワースポットに興味はないですが、7つあるのだったら全部回ればよかったですね。
仰る通り、ただ今実家に来ております。
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山歩きさん こんにちは (shu)
2023-06-28 15:32:34
コメントありがとうございます。
今回も「鳥観図で楽しむ日本百名山」を見ながら読んでいただき、ありがとうございます。
ただ今旅先なので「鳥観図で楽しむ日本百名山」は見られないのですが、メインのコースのひとつなので恐らく載っていると思います。
黒井沢ルートは南側から登るコースです。一方、広河原ルートは東側からになります。

初めての山の場合、以前はガイドブックを参照していましたが、最近はYAMAPやヤマレコで最新の状況を見て出かけることが多いです。
最近は新しい山に登る機会が減りました。日本百名山では昨年は高妻山と吾妻山の2つだけでした。
今年はもう2つは登りたいと思いますが、どうなることでしょう。
日本百名山の登頂は60座になりました。北アルプス、中央アルプス、南アルプス、北海道、四国、九州の山にはあまり登っていません。
一方、東北地方にある日本百名山は全部登りました。
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恵那山 (takan32)
2023-06-28 23:50:33
shuさんへ、展望台に上がったのに、何も見えなかったのは残念でしたね。梅雨時の登山ですから、無事に帰れたので、よかったと思って、次に期待しましょう。
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takan32さん おはようございます (shu)
2023-06-29 05:58:46
昨夜コメントをいただき、ありがとうございました。
そうなのです。櫓のような展望台に上ったのに、何も見えませんでした。
帰路にいくぶん晴れて、山並みが見えましたが、知らない山ばかりでした。
仰る通り梅雨の最中ですから、雨に打たれずに帰れたのだけで良しですね。
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