6月8日に群馬・新潟県境にある平標山(たいらっぴょうやま、標高1984m)・仙ノ倉山(せんのくらやま、同2026m)を歩いてきた。
二つの山は花の名山として知られており、女性ハイカーに特に人気が高い。この時期はハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、アズマシャクナゲの群生が見事だ。
この山の登山口は国道17号沿いにあり、新幹線が停まる越後湯沢駅から乗り換えなしのバスの便もあるし、車の場合は関越道の月夜野インターから45分ほどで到着する。そんなことから首都圏からのハイカー(かく言うshuもそうだが)も多いようだ。
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この日は平標登山口→松手山→平標山→仙ノ倉山→平標山→平標山の家→平標登山口の順に歩いた。YAMAPのログで、タイム8時間12分(うち休憩1時間23分)、距離13.8km、累計標高差1316mであった。
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それでは歩いた順にご覧いただこう。
平標登山口(新潟県湯沢町、標高980m)に着いたのは5時40分で、その時点で国道沿いにある駐車場(200台収容可能)は9割方埋まっていた。係員に誘導されて一番奥のスペースに駐めることができた。6時ちょうどに駐車場を出発した時点では、山際にある臨時駐車場に車が誘導されていた(結局この日は500~600台が駐車していたようだ)。
平標山松手山コースの標柱が出ているところから森の中に入ると、いきなりの急登が続く。このコースはここから標高1410mのところにある鉄塔までの間が一番の急坂だ。何人ものハイカーに追い越されたが気にせずゆっくり登った。
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道沿いの花は、初めは低山に咲く山野草が観られ、徐々にヤマツツジ、アカモノなどが観られるようになっていった。いくつかをご覧いただこう。
クルマムグラ(車葎、Galium japonicum、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)。
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チゴユリ(稚児百合、Disporum smilacinum、イヌサフラン科 チゴユリ属の多年草)。
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ヤマツツジ(山躑躅、Rhododendron kaempferi var. kaempferi、ツツジ科ツツジ属の半落葉低木)。
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アカモノ(別名イワハゼ;赤物、Gaultheria adenothrix、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)。
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タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。
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長い毛に包まれたこの果実は見慣れないもので、帰ってから調べたらミヤマヤナギ(別名ミネヤナギ;深山柳、Salix reinii、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木)のようだった。
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ミヤマヤナギは北海道と本州中部以北に分布し、亜高山帯から高山帯に生える。今回見かけたのはこの個体のみだった。
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花期は5~6月、葉の展開と同時に開花する。雌雄別株。果実はさく果、6~7月に成熟、綿毛で包まれた微小な種子をだす。
この個体は雌株なので、近くに雄株もあるのだろう。
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1時間10分かけて鉄塔までたどり着いた。ザックからミックスナッツを取り出してお茶とした。ここで10分ほど休んだ。
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再びザックを担ぎ歩き出すと足元にカキドオシ(垣通、Glechoma hederacea subsp. grandis、シソ科カキドオシ属の多年草)のような花が咲いていた。
既に標高は1400mを越えていて、亜高山帯に差し掛かろうとしていた。こんな高地にカキドオシが咲くのだろうかと疑問に思った。
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さらに進むとマイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、 キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)の群落が現れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/70/c0f7096104732a4595839ba63e8b9331.jpg)
続いてイワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の多年草)が現れた。イワカガミはこの先たくさん観られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fb/eb244cdedf2abdbdb8107a3217fa2902.jpg)
稜線に出ると景色が広がり、植生は高山帯となった。この辺りではツツジ科の樹木が多いが、花の時期にはまだ2週間ほど早いようだった。
開き始めたばかりのウラジロヨウラク(裏白瓔珞、 Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)を見つけた。
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7時55分に松手山(標高)の頂に到着した。頂は稜線上にあり、標柱が無いと分からないほどだ。ここで二居方面へ下る道と分岐する。
松手山の山頂では4~5人が休んでいて、人が入らないよう標柱のみを撮影した。
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その標柱のすぐ側に、意外な花が咲いていた。
続きは『花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング(その② 松手山~平標山~仙ノ倉山)』でご覧願いたい。
二つの山は花の名山として知られており、女性ハイカーに特に人気が高い。この時期はハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、アズマシャクナゲの群生が見事だ。
この山の登山口は国道17号沿いにあり、新幹線が停まる越後湯沢駅から乗り換えなしのバスの便もあるし、車の場合は関越道の月夜野インターから45分ほどで到着する。そんなことから首都圏からのハイカー(かく言うshuもそうだが)も多いようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/cb/d8f8c4b6067eb732da618deb7d503fd4.jpg)
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この日は平標登山口→松手山→平標山→仙ノ倉山→平標山→平標山の家→平標登山口の順に歩いた。YAMAPのログで、タイム8時間12分(うち休憩1時間23分)、距離13.8km、累計標高差1316mであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/de/eeef60df50bc5a2d0f69b33f41495cd3.jpg)
それでは歩いた順にご覧いただこう。
平標登山口(新潟県湯沢町、標高980m)に着いたのは5時40分で、その時点で国道沿いにある駐車場(200台収容可能)は9割方埋まっていた。係員に誘導されて一番奥のスペースに駐めることができた。6時ちょうどに駐車場を出発した時点では、山際にある臨時駐車場に車が誘導されていた(結局この日は500~600台が駐車していたようだ)。
平標山松手山コースの標柱が出ているところから森の中に入ると、いきなりの急登が続く。このコースはここから標高1410mのところにある鉄塔までの間が一番の急坂だ。何人ものハイカーに追い越されたが気にせずゆっくり登った。
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道沿いの花は、初めは低山に咲く山野草が観られ、徐々にヤマツツジ、アカモノなどが観られるようになっていった。いくつかをご覧いただこう。
クルマムグラ(車葎、Galium japonicum、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)。
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チゴユリ(稚児百合、Disporum smilacinum、イヌサフラン科 チゴユリ属の多年草)。
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ヤマツツジ(山躑躅、Rhododendron kaempferi var. kaempferi、ツツジ科ツツジ属の半落葉低木)。
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アカモノ(別名イワハゼ;赤物、Gaultheria adenothrix、ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)。
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タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。
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長い毛に包まれたこの果実は見慣れないもので、帰ってから調べたらミヤマヤナギ(別名ミネヤナギ;深山柳、Salix reinii、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木)のようだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/6e/3977164d57ef2614ce5ebd72b014b172.jpg)
ミヤマヤナギは北海道と本州中部以北に分布し、亜高山帯から高山帯に生える。今回見かけたのはこの個体のみだった。
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花期は5~6月、葉の展開と同時に開花する。雌雄別株。果実はさく果、6~7月に成熟、綿毛で包まれた微小な種子をだす。
この個体は雌株なので、近くに雄株もあるのだろう。
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1時間10分かけて鉄塔までたどり着いた。ザックからミックスナッツを取り出してお茶とした。ここで10分ほど休んだ。
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再びザックを担ぎ歩き出すと足元にカキドオシ(垣通、Glechoma hederacea subsp. grandis、シソ科カキドオシ属の多年草)のような花が咲いていた。
既に標高は1400mを越えていて、亜高山帯に差し掛かろうとしていた。こんな高地にカキドオシが咲くのだろうかと疑問に思った。
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さらに進むとマイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、 キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)の群落が現れた。
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続いてイワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の多年草)が現れた。イワカガミはこの先たくさん観られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fb/eb244cdedf2abdbdb8107a3217fa2902.jpg)
稜線に出ると景色が広がり、植生は高山帯となった。この辺りではツツジ科の樹木が多いが、花の時期にはまだ2週間ほど早いようだった。
開き始めたばかりのウラジロヨウラク(裏白瓔珞、 Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)を見つけた。
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7時55分に松手山(標高)の頂に到着した。頂は稜線上にあり、標柱が無いと分からないほどだ。ここで二居方面へ下る道と分岐する。
松手山の山頂では4~5人が休んでいて、人が入らないよう標柱のみを撮影した。
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その標柱のすぐ側に、意外な花が咲いていた。
続きは『花いっぱいの平標山・仙ノ倉山ハイキング(その② 松手山~平標山~仙ノ倉山)』でご覧願いたい。