shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

蔵王山ハイキング

2024-06-24 05:30:18 | 山行・旅行


40数年ぶりに蔵王山を歩いて来た。古い写真が残っているが、自分でどこをどう歩いたか記憶がない。そこでもう一度歩いておこうというのが動機だった。
出かけたのは6月22日で、この日は関東や北陸が梅雨入りしたものの、東北は晴れていて絶好の登山日和となった。

初めに蔵王山について簡単におさらいしておこう。蔵王山(蔵王連峰)は東北地方の中央部を南北に連ねる奥羽山脈の中にあり、深田久弥氏が選んだ日本百名山の一つである。主峰の熊野岳は標高1841mの活火山だが、山容はなだらかで威厳は感じられない(写真上)。むしろエメラルドグリーンの水をたたえた火山湖の御釜が、蔵王連峰のシンボルとなっている。40数年前に御釜の脇を歩いた写真が残っている。しかし今は危険なため立入りできないようだ。


一方蔵王山自体へのアクセスは容易だ。宮城・山形の両県をまたぐ県道12号(蔵王エコーライン)と有料道路の蔵王ハイラインを使えば、標高1720mにあるレストハウスまで車で行くことができる。レストハウスから刈田岳(標高1758m)は目と鼻の先だ。刈田岳から熊野岳へは緩やかな登山道を1時間ほど歩けばよい。恐らく日本百名山の中で、もっとも登りやすい山の一つではなかろうか。

今回は蔵王エコーラインの刈田峠(標高1598m)駐車場から歩き出した。登りは早朝で運転開始前の登山リフトに沿って歩き、下山はほぼ平行して敷かれている登山道を歩いた。


本記事ではshuの花日記らしく、見かけた花を中心に記事をまとめてみた。
1.刈田峠駐車場で観た花(標高1590m付近)
名前が分からないキク科の植物。花径が4~5cmの大型の花をつけていた。蔵王エコーライン沿道にたくさん観られた。


ハクサンチドリ(白山千鳥、Dactylorhiza aristata、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)。駐車場付近にたくさん観られた。




ノビネチドリ(延根千鳥、Neolindleya camtschatica、ラン科ノビネチドリ属の多年草)。ハクサンチドリに比べて数は少なかった。


アブラナ科の植物だが、名前が分からなかった。(山歩きさんからヤマガラシを示唆いただきました。)


ナナカマド(七竈、Sorbus commixta、バラ科の落葉小高木または高木)。


2.刈田峠駐車場~刈田岳で観た花(標高1600~1700m)
ツマトリソウ(褄取草、Trientalis europaea 、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草)。


マイヅルソウ(舞鶴草、Maianthemum dilatatum、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)。


ミヤマオダマキ(深山苧環、Aquilegia flabellata var. pumila、キンポウゲ科オダマキ属の多年草)。


ハクサンチドリ(白山千鳥、Dactylorhiza aristata、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)。


ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)。


タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。


ナナカマド(七竈、Sorbus commixta、バラ科の落葉小高木または高木)。


イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草)。


(左)刈田岳から御釜と熊野岳を眺める。(右)刈田岳山頂付近で観た鳥。
 

3.馬の背~熊野岳周辺で観た花
マルバシモツケ(丸葉下野、Spiraea betulifolia、バラ科シモツケ属の落葉低木)。


ウラジロヨウラク(裏白瓔珞、Rhododendron multiflorum、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)。


イワオトギリ(岩弟切、Hypericum kamtschaticum var. hondoense、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)。


オノエラン(尾上蘭、Galearis fauriei 、ラン科カモメラン属の多年草)。




イワカガミ(岩鏡、Schizocodon soldanelloides、イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草)。


アオノツガザクラ(青の栂桜、Phyllodoce aleutica、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)。


ミネズオウ(峰蘇芳、、ツツジ科ミネズオウ属の常緑小低木)。


コマクサ(駒草、Dicentra peregrina、ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属の多年草)。
ロバの耳コースの熊野岳避難小屋から馬の背にかけて、多く観られた。




(左)幅広い馬の背。(右)熊野岳山頂。
 

4.蔵王エコーライン沿線(標高1000~1500m)で観た花
タニウツギ(谷空木、Weigela hortensis、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木)。


アズマギク(東菊、Erigeron thunbergii 、キク科ムカシヨモギ属の多年草)。
本州の中部以北の山地の草原に分布する。茎の高さは20〜30cm程度で、群生する。花期は4〜6月。


オニアザミ(鬼薊、Cirsium borealinipponense、キク科アザミ属の多年草)。
北陸から東北にかけての日本海側の山地の草原に見られる。茎の高さは1m程であり、葉は深く裂け、縁にあるとげは鋭い。花期は6-9月で、下向きに数個の花をつける。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色である。




ハナニガナ(花苦菜、Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia、キク科ニガナ属の多年草)。ニガナの品種。
日本全国に分布する。茎の高さは40~70cmほどになり、茎葉は茎を抱く。茎の上部で枝分かれし、多数の頭花をつける。花期は5〜7月。


サルナシ(猿梨、Actinidia arguta、マタタビ科マタタビ属のつる性落葉樹)かもしれない。
サルナシは日本では北海道、本州、四国、九州に分布するが、北海道や東北地方に多い。


撮影:2024/06/22
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする