shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

常念岳、蝶ヶ岳周回(テント泊)その1

2021-07-18 15:51:32 | 山行・旅行
7月15日、翌日からの晴れを期待して自宅を出た。向かった先は北アルプスの常念岳(標高2857m)の麓の安曇野市だ。
常念岳は人気の山で、登山口手前の駐車場は前日深夜に満車になると聞いた。そこで夕刻7時30分に駐車場に到着し、車中泊した。

翌朝3時半に目が覚めた。空には星が輝いていた。到着時に3割ほど埋まっていた駐車場は、満車になっていた。
目覚めたばかりで食欲はない。体調も普段ほどの元気がない。4時過ぎまで車の中で横になっていたが、明るくなったので身支度をすることにした。


駐車場から常念岳までの標高差は1577m。15kgの重い荷物を背負って、この体調で無事に歩き通せるのか。この日のコースタイムは8時間10分だ。
幾分かの不安を抱きながら4時30分に駐車場を出発した。
先ずは登山口まで800mの砂利道を歩く。着いたところに小屋があり、トイレもあった。ここからが登山道だ。


すぐに沢を渡り、蝶ヶ岳へ向かう道と岐れた。帰りは蝶ヶ岳からここへ下る。常念岳への道は山頂まで登り一辺倒だ。


歩くペースは極めてゆっくりだ。ゆっくりでも呼吸が苦しい。次々と荷物が少ない登山者に追い抜かれた。


歩き始めて40分で本沢への迂回路との分岐に出た。ここで上着を脱ぎTシャツ1枚になった。


ところで、今回の山行には2台のカメラを持参した。
一眼レフは山の景色を撮るために使うのでザックに入れ、行動中は専らコンデジを使った。このカメラは接写機能もあり、花の撮影にも向いている。
最初に撮った花がこちらだ。サラシナショウマ トリアシショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 ユキノシタ科チダケサシ属)だと思う。


歩き始めて1時間10分、周囲の藪がガサガサと音を立てた。何が飛び出してくるかと身構えたら、サルの群れだった。


盛んに木の枝を飛び回るサルもいれば、幼子を抱いてじっとする母サルもいた。




サルの群れは獣の匂いを残していなくなった。登山道は相変わらず急登が続いている。階段を一気に3段登るような段差もあり、体力を奪っていく。
歩き始めて1時間半が過ぎ、足元にきれいな花を見つけた。先日平標山で観たショウキラン(ラン科ショウキラン属)に似ている。


それ以外の花といえば、ギンリョウソウが目立つ程度だった。


歩き始めて3時間40分でようやく堀金村の標識に着いた。あまり食欲はないものの、ここで朝食を摂ることにした。
登山口からここまで4.1km、山頂までは3.1km。よーし頑張ろう。




樹林帯は、ここからまだ1時間ほど続いた。
標高2207mの標準点櫓跡の辺りから、ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属)、マイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)、ツマトリソウ(サクラソウ科ツマトリソウ属)など、顔なじみの花が見られ始め、写真を撮りながら進んだ。






そして、歩き始めて4時間45分。この梯子を登ったところで視界が開け、常念山脈の尾根越しに穂高連峰が初めて見えた。




そして、いよいよ岩登りだ。重い荷物を背負って、果たして岩を登れるだろうか。
きっと、高山植物が元気を与えてくれることだろう。

■ 今回歩いたルートと地理院地図
1日目: 三俣ゲート駐車場→三俣登山口→前常念岳→三俣への分岐→常念乗越(テント泊)
2日目: 常念乗越→常念岳→蝶槍→蝶ヶ岳→三俣登山口→三俣ゲート駐車場


常念岳、蝶ヶ岳周回(テント泊)その2に続く
コメント (12)
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