●5月13日(木)
日記を書いている今は、日付が変わって14日になっています。今日は激しく怒りが沸き起こり、その怒りをブログにぶつけます。
写真は先月、サラ金などの多重債務の相談に乗った男性から見せてもらった「取引履歴」の一部。取引履歴とは金融業者と何月何日に、どれくらいお金を借りたのか、どれくらいお金を返したのかという履歴です。
サラ金など多重債務の方の相談に乗る時はこの取引履歴を見せていただいています。弁護士を頼った方がよいのか、それとも他の方法をとらねばならないのかの判断をせねばならないからです。取引履歴を見ながら、借金の「借りた額と」「返した額」をそれぞれ計算していきます。
なぜ、一部をブログに乗せたのかというと怒りで涙が出たからです。
この男性は親から継いだ会社をつぶしたくないの一心でサラ金業者からお金を借り続けました。ある日は従業員のお給料のため、またある日は取引業者への支払いのため、その期間は20年以上にもなります。その会社も今はつぶれ、多重債務者となり私のところへ相談に来ました…。
写真をよく見ると毎月24000円ずつ返済すると同時に「120000円」を借入した日に「7197円」を返済しています。この日だけでなく、この男性はお金を借りるたび、今回のような小銭も混ざった返済を何度もくり返していました…。
なぜ、毎月しっかり返済しながら、小銭も混ざった返済額が混ざっているのか…。
しかもお金を借りるたびに…。
察しの良い人や、多重債務の問題に深くかかわってきた方は気づく方もいるでしょう。
お金を借りに行くたびに、財布の中にあったお金を丸ごと返済にあてていたのです。
親から受け継いだ会社をつぶすわけにはいかない。
そのためにはお金を工面せねばならない。
だからサラ金からでもお金を借りなければ。
でも少しでもお金を返さねば…
そんな想いから、財布にあったお金をそのまま返済にあてていたのです。
数年前、数万円を借りた日、その日に返した額は、たった3円でした。
その日を境に、毎月の決まった額の返済額がみるみる減っていくのです…。
まともに返済できないほど苦しくなった。
計算のために数字を打ち込むたび、この男性の生活がどんどん苦しくなっていく状況が伝わってくる。
計算し終えると、過払い(借金を払いすぎている)となっている額がゆうに100万円を超えていました…。
父親から託された会社をつぶせないという思いが彼を借金地獄へと引きずり込んだ。
「ほんの少しでも多く返さなければ」と懸命に努力しても返せなかった。
高すぎる利息の中で、いつまでも出口の見えない借金地獄の中で「もう返せない」と返済をあきらめたのは3年前だった。
「そうじゃない。とうに返し終わっていたはずだった」
怒りとやるせなさが湧き上がってきた。
「生活の苦しさ」や「商売の苦しさ」からやむにやまれずサラ金からお金を借りる人がいる。そんな弱みに付け込んでとても返せなくなる高い利息でお金を貸して儲ける業者がいる。
過払い請求をすればたしかに払いすぎた借金は取り返せるかもしれない。しかし、この方の失ったものはそんなものだけではない。
こんな時には必ず、震えが起きるほどこみ上げてくる怒りで涙が出た。
「少しずつでもいいから変えたいのです。こんな社会を」
日記を書いている今は、日付が変わって14日になっています。今日は激しく怒りが沸き起こり、その怒りをブログにぶつけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/5e/f8b92e6bbb6157ab393e9d9e29745145.jpg)
写真は先月、サラ金などの多重債務の相談に乗った男性から見せてもらった「取引履歴」の一部。取引履歴とは金融業者と何月何日に、どれくらいお金を借りたのか、どれくらいお金を返したのかという履歴です。
サラ金など多重債務の方の相談に乗る時はこの取引履歴を見せていただいています。弁護士を頼った方がよいのか、それとも他の方法をとらねばならないのかの判断をせねばならないからです。取引履歴を見ながら、借金の「借りた額と」「返した額」をそれぞれ計算していきます。
なぜ、一部をブログに乗せたのかというと怒りで涙が出たからです。
この男性は親から継いだ会社をつぶしたくないの一心でサラ金業者からお金を借り続けました。ある日は従業員のお給料のため、またある日は取引業者への支払いのため、その期間は20年以上にもなります。その会社も今はつぶれ、多重債務者となり私のところへ相談に来ました…。
写真をよく見ると毎月24000円ずつ返済すると同時に「120000円」を借入した日に「7197円」を返済しています。この日だけでなく、この男性はお金を借りるたび、今回のような小銭も混ざった返済を何度もくり返していました…。
なぜ、毎月しっかり返済しながら、小銭も混ざった返済額が混ざっているのか…。
しかもお金を借りるたびに…。
察しの良い人や、多重債務の問題に深くかかわってきた方は気づく方もいるでしょう。
お金を借りに行くたびに、財布の中にあったお金を丸ごと返済にあてていたのです。
親から受け継いだ会社をつぶすわけにはいかない。
そのためにはお金を工面せねばならない。
だからサラ金からでもお金を借りなければ。
でも少しでもお金を返さねば…
そんな想いから、財布にあったお金をそのまま返済にあてていたのです。
数年前、数万円を借りた日、その日に返した額は、たった3円でした。
その日を境に、毎月の決まった額の返済額がみるみる減っていくのです…。
まともに返済できないほど苦しくなった。
計算のために数字を打ち込むたび、この男性の生活がどんどん苦しくなっていく状況が伝わってくる。
計算し終えると、過払い(借金を払いすぎている)となっている額がゆうに100万円を超えていました…。
父親から託された会社をつぶせないという思いが彼を借金地獄へと引きずり込んだ。
「ほんの少しでも多く返さなければ」と懸命に努力しても返せなかった。
高すぎる利息の中で、いつまでも出口の見えない借金地獄の中で「もう返せない」と返済をあきらめたのは3年前だった。
「そうじゃない。とうに返し終わっていたはずだった」
怒りとやるせなさが湧き上がってきた。
「生活の苦しさ」や「商売の苦しさ」からやむにやまれずサラ金からお金を借りる人がいる。そんな弱みに付け込んでとても返せなくなる高い利息でお金を貸して儲ける業者がいる。
過払い請求をすればたしかに払いすぎた借金は取り返せるかもしれない。しかし、この方の失ったものはそんなものだけではない。
こんな時には必ず、震えが起きるほどこみ上げてくる怒りで涙が出た。
「少しずつでもいいから変えたいのです。こんな社会を」