![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/23/8e/fe4c2b68f85656902c8a7a4523f003dc_s.jpg)
昨日の世論調査で、選挙の関心事項の順位と%が出ていた。
1位は「年金問題」70%・2位「政治とカネ」34%と続いており、「憲法改憲」は4位で17%だった。
今回の選挙では、年金をはじめ「くらしの問題」がクローズアップされてきて、「改憲問題」の意識がうすれてきていることを感じる。
安倍首相は「私の任期中に憲法を変える」と公言する首相です。今度の選挙で選ばれた参議院議員の任期は6年。この選挙で選ばれた人たちが「憲法を変えるか?変えないか?」を判断する国会議員となる。
先日、日本共産党の元議長の宮本顕治さんが亡くなりました。
宮本さんは、第二次世界大戦中、「反戦」「天皇制に反対」の立場をとったために12年間も投獄されましたが、その間とその後も、同じ立場をつらぬき、日本共産党の活動をがんばった人です。また、ソ連や中国から「日本国内で紛争を起こせ」という圧力を受けたとき「社会の進歩は、武力ではなく民主主義を基本とした話し合いで進めるべき」という立場に立って、ソ連や中国とも独立した、「日本共産党の独自路線」を確立に成功した立役者です。
作家の小林多喜二は、同じ立場で活動した日本共産党員です。くやしいことに、彼は獄中での厳しい拷問により命を落としました…。
「戦争に反対すること」が「罪として問われる」時代がこの日本にありました。
私たち日本共産党は、戦前は「命を懸けて戦争に反対」しました。
戦後は、「もう二度と日本を戦争をする国にはしない」
とがんばってきました。
今、自民党の安倍首相は戦前の日本を「美しい国」と言い、日本が戦争をする国になることを「戦後体制からの脱却」と言います。
これは戦後体制からの脱却ではない!私はそう感じます。日本をもう一度、戦争ができる国にすることは、日本を戦前に戻すことであり、歴史を巻き戻す行為です。
日本の戦後60年間、日本の政治の舞台には「日本を戦線に逆戻りさせよう」という野望を抱いていた人がたくさんいました。安倍首相をはじめ、自民党・公明党・民主党にもそんな国会議員がいます。
この60年間の戦後体制は、「憲法9条と言うタガにより、そんな危険な政治家たちの野望をせき止めていた期間」と言えると思います。
そうとらえれば本当の「戦後体制からの脱却」とはなんでしょうか?
それは「憲法9条を守り、もう二度と戦争を繰り返さない」という立場に立つことが本当の「脱却」です。この道こそ「歴史は繰り返す」という不毛な発想から飛び出して、日本の歴史のあらたな展開を生み出す確かな流れとなります。
イージス艦と呼ばれる軍艦一隻は約1500億円。これは日本全体の小学生入学までの医療費の3年分に匹敵します。
日本の軍事費は、年間5兆円以上(10兆円とも言われる)で世界第2位、いまやロシアよりも高い水準です。
憲法9条を守り、戦争をしないということは、あらたな福祉やくらしの制度を創ることができるほどの財源を生み出すことにもつながります!
そして、なにより、これから生まれてくる、これから大人になる子供たちや孫たちに「戦争をしない日本」を残してあげたい…