福井市議会議員、「鈴木しょうじゅ」のふんとう日記

福井市議「鈴木しょうじゅ」です
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あっちへ行ったり、こっちへ行ったり

2008-02-08 00:42:27 | Weblog
ひさしぶりの日記更新です。

 今日は、北陸信越の予定候補山口のりひささんたちと一緒に、いろんな業界団体とこん談にまわった。

 午前中は、福井県と交渉、副知事に申し入れ。内容は乳幼児医療費の市町村への補助を強めてほしいことや後期高齢者医療制度が高齢者に対して負担増にならぬような施策の実施、薬害肝炎患者さんの全面救済のために県も努力をしてほしいことを具体的に提案。

 お昼ごはんを食べながら、農業会館の食堂で畜産や農業についてこん談。原油高や、穀物の値上がり、そして、農産物の輸入と価格の保障がされないために価格下落で農業が産業としてなりたっていない現実を語っていただいた。ちなみに日本の国の農業予算は2兆円以上あるのだが、そのうち半分以上が農家の価格保障や所得保障以外に使われている。例えば、記憶に新しいところでは、「業者が談合により価格を何百億円と吊り上げていたのではないか?」と噂される九頭竜川農業パイプライン事業も「農業予算」で計上されている。このような農業のための予算とは名ばかりで実際は利権の絡んだ公共事業に使われている農業予算を本当に農家のために使えたらどれだけ農家の経営を支えられることだろう。
 「財政が苦しい」から農家への支援を強められないのではない「税金の使い方がおかしい」のだ。

 その後、繊維協会とこん談。
 原油高の影響を、価格に転化できないため経営が苦しくなる事業所が心配されることや、福井の繊維産業の生き残りをかけて日夜努力されていることを熱っぽく語っていただいた。こういうがんばっている人たちが本当に報われる実現できる政治を創っていきたい。

 その次は、県漁業組合連合会とこん談。
 原油高の影響で、「イカ釣り漁船が赤字になり出航すらできない」「魚の取引される値段も年々下がっていく傾向。原油高とあいまって本当に厳しい状況」と現状を語っていただいた。

 現在の日本の食料自給率は約39%。食料自給率は減少傾向が続いている。スイスなどヨーロッパ諸国は中小の農家にも価格保障や所得保障を手厚く行い、自国の農業を守る中で「食料自給率を高める」という政策を強めている。

 話はすこしづれるが、僕たちは「飢餓」が深刻な国としてアフリカ諸国を思い浮かべるが、世界史を振り返ればアフリカは人類の中でもいち早く文明が発達した地域である。どうしてそんな先進的な場所で「飢餓」が深刻なのか?理由は「植民地政策」である。イギリスをはじめとする欧米諸国がアフリカ諸国を植民地化したとき、自国で商品となる「ゴムの木」や「カカオ」などばかりを作らせた。その時、アフリカの人々が生きていくための作物をつくる畑や農地をつぶして、商品植物ばかりを育てるという政策をとったのである。結果、アフリカ諸国に飢餓があふれた。
 「アフリカ諸国の飢餓」は「人が作った」のである。
 世界中の飢餓は、植民地政策や紛争といった理由がほとんどである。
 「人の手で作った飢餓」だからこそ、「飢餓は人の手でなくしていくことができる」
 確かに植民地時代、欧米先進諸国をはじめとする多くの国々が、自分たちの侵略した国を自分たちの都合で植民地とし、その国で飢えて人が死ぬほどまでに自分勝手に支配した。
 しかし現在、世界中の心ある国々が「飢餓の撲滅」のためにがんばっている。国連でも「飢餓の撲滅」を目指す動きが強められている。
 「これは、人間の歴史の過ちを乗り越えようとしていることではないか?」
 「歴史は進む。その歴史を形作るのは他ならぬ僕たち一人一人である」

 今、世界中が「自分たちの国の食料は自分たちの国でまかなう」という政策を強めている。それは自分たちの国の食糧不足を他国に押し付けないということが飢餓の撲滅に不可欠という視点からでもある。
 その中で日本はどんどん食料自給率を下げている。「過去の歴史を乗り越え、先進国としての責任を世界的視点で果たす」という姿勢が見えない。
 ましてや「子どもに農業を継いでくれと言えない」というさみしい言葉を吐き出さねばならにほどに疲弊した日本の農林水産業者を救いたいという熱意は現在の政策からは伝わってこない。

 日本でも中小大を問わず、農業や畜産業、漁業を市場原理にまかせるのではなく、基幹産業として位置づけて守っていけば、農業をもっと多種多様でおもしろい産業になっていくと思う。

 夜は新春の集い。党員や支持者のみなさんで山口さんの訴えを聞いた後、歌って飲んで食べて…

 さぁ、日記を書き終えて寝ます…ZZZ