十河城跡にたつ 称念寺副住職のブログ

高松市十川東町 浄土宗、称念寺の日常の様子や行事の紹介です。時々、十河城跡に関係することも書きたいと思います。 

月参りで

2019年12月05日 | 日記
 日に日に冬らしくなってきました。カエデや黄色く色づいたイチョウの葉っぱが落ち始めました。イチョウは、春先に大きく枝を切りこんだので今年は落ち葉の片づけが少し楽なようです。
 庭師さんに依頼しての剪定作業も昨日で終わりました。


綺麗に剪定していただいた松と山門

 今日は、午前中いっぱいかかる月参りの日です。まずは、車で10分ほどのお檀家様の家に伺いました。いつもは、奥様と大奥様と一緒にお念仏しますが、今日は奥様がお留守で、90歳になる大奥様と一緒にお念仏をしました。
 以前はお寺にもよくお参りくださったいましたので、「一枚起請文」を読む声が後ろから聞こえてきます。最後の念仏一会では、一緒に木魚をたたきながらお念仏をしました。後ろから聞こえるお念仏の声に励まされ、いつもより多くお念仏をお称えしました。

 一枚起請文の中で法然上人は「ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して疑いなく往生するぞと思いとりて申す外には別の仔細そうらわず。・・・」、と示されています。分かりやすくいうと阿弥陀さまの極楽浄土に往生する為には、ただひたすらに南無阿弥陀仏と称えて、まったく疑うことなく極楽浄土に生まれるのだと思って、お念仏を称えること以外に特別に細かい条件はありません。」ということです。ご主人様を先に極楽浄土へと送られたおばあさまが、ご主人様の命日に法然上人の教えの通り、ただひたすらにお念仏されている姿を背中に感じながらお念仏させていただきました。

 「また来年もよろしくお願いします。」と、お互いに声をかけさせていただいて次の家に向かいました。寺に戻ると、奥様が一年のお礼に来られていました。