伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

ひとり日和

2007-04-26 08:01:56 | 小説
 ジコチュウで意地悪で盗み癖のある20歳フリーター女性の主人公が遠縁の70歳過ぎおばあさんと同居して過ごす1年を描いた小説。
 おばあさんの飄々とした様子に味がありますが、まあ、よく読むパターン。
 主人公はどうも意地悪くて私には感情移入できません。こういうのが売れたっていうのは(大部分は中身と関係なく芥川賞とその報道で売れたんでしょうけど)今時の若者にはこれくらいが普通で共感できるってことかも知れませんけど。主人公を尖らせもしないで、しかし丸くしないでざらついた違和感を残すあたりの間合いがジュンブンガクしてるってところなんでしょうか。
 おもしろいって小説でもなく、設定にも文体にもさして新鮮味は感じられません。選考委員たちの激賞ぶりをあてにして読むと期待はずれでしょう。白紙で読んだら悪くはないんでしょうけど。


青山七恵 河出書房新社 2007年2月28日発行

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2 コメント

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初めまして (ソルト)
2007-04-26 20:36:27
小説で検索して、おじゃましました。
お仕事お忙しいでしょうに、読書も沢山なさってますね。
私はミステリーを中心に、興味の赴くまま何でも読んでいます。
よろしかったら、私のブログにもいらしてくださいね。
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コメントありがとうございます (伊東良徳)
2007-04-26 21:54:19
ソルトさん、コメントありがとうございます。
ちょろっとおじゃましました。
「ミッキーマウスの憂鬱」よかったですね。あれは私も楽しく読めました。(また近々娘とTDL行くし)
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