いじけてクラスの外れものとなっている高2の佐野日也が、逃避場所の生物室で金魚の餌をやろうとしていたら、5日後の日付で「もしもこれまでの日記がすべて現実になった場合、天辰真昼はこの世界から消える。」と記載されている「余命日記」を発見し、クラスの人気者の天辰真昼に引っ張られてその日記の記載が実現するかの検証を行うという展開の青春恋愛小説。
余命日記のカラクリ自体は、さしてひねりもなく予想できますが、後半の難病ものでありつつも少しひねった(というか無理はありますが)設定での、真昼の、そして周囲の人々の心情が切ない。
日也の視野の狭さ、人間の小ささが読んでいてイヤになるというか惨めさが募りますが、高校生時代って、そんな感じだったかもと、恥ずかしくなったりもしました。その日也の成長物語でもあります。
特異な設定ではありますが、そのあたり青春小説の王道かなという気もします。
小
余命日記のカラクリ自体は、さしてひねりもなく予想できますが、後半の難病ものでありつつも少しひねった(というか無理はありますが)設定での、真昼の、そして周囲の人々の心情が切ない。
日也の視野の狭さ、人間の小ささが読んでいてイヤになるというか惨めさが募りますが、高校生時代って、そんな感じだったかもと、恥ずかしくなったりもしました。その日也の成長物語でもあります。
特異な設定ではありますが、そのあたり青春小説の王道かなという気もします。
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