日本における「幻の動物とその生息地(Fantastic Beasts & Where to Find Them)」。日本に生息する野生の哺乳類について、種別に、生息地、形態・特徴・他種との見分け方、生態(夜行性・昼行性、食性:草食系・肉食系・雑食系等、営巣場所・環境、繁殖など)、観察(どういうところで、どういう時間帯に観察しやすいかなど)、生息を確認できるフィールドサイン(食痕、糞、足跡など)などを解説しています。
日本のモグラ分布図(23ページ)で、「モグラ類の種間競争は激しく、ふつう同所的に生息せず分布域は重ならない」「西日本に分布するコウベモグラと東日本に分布するアズマモグラは、勢力争いの真っただ中にいる。先に日本に広く分布していたのはアズマモグラだが、大型で体力のあるコウベモグラが後からやってきて、アズマモグラを駆逐しながら西から東進を続けている」「今後もコウベモグラは全国制覇に向かってさらに東進、北上していくと考えられている」って…暴力団の縄張り争いみたい。地中生活中心のモグラが、そんなにぶつかったり追い出されるものなんですかねぇ。ちょっと意外です。
ニホンノウサギ、ユキウサギは、休息するときは、そこまで歩いてきた足跡上を数メートルか十数メートル戻って、そこから別の方向に横っ飛びして進み、その先で休むそうな(それを「止め足」というようです:119ページ)。動物アニメのような行動パターンですが、捕食者を欺くための知恵(進化論的には、そういう行動パターンをとる/習性を持つものが生き延びて子孫を増やしてきた)なんですね。
トウキョウトガリネズミは、北海道の一部にしか生息していないのに、なぜその名がついたか。「発見者がエゾ(蝦夷)をエド(江戸)と書き間違えたことによる」(11ページ)って… (-_-;)

山口喜盛 誠文堂新光社 2017年1月23日発行
日本のモグラ分布図(23ページ)で、「モグラ類の種間競争は激しく、ふつう同所的に生息せず分布域は重ならない」「西日本に分布するコウベモグラと東日本に分布するアズマモグラは、勢力争いの真っただ中にいる。先に日本に広く分布していたのはアズマモグラだが、大型で体力のあるコウベモグラが後からやってきて、アズマモグラを駆逐しながら西から東進を続けている」「今後もコウベモグラは全国制覇に向かってさらに東進、北上していくと考えられている」って…暴力団の縄張り争いみたい。地中生活中心のモグラが、そんなにぶつかったり追い出されるものなんですかねぇ。ちょっと意外です。
ニホンノウサギ、ユキウサギは、休息するときは、そこまで歩いてきた足跡上を数メートルか十数メートル戻って、そこから別の方向に横っ飛びして進み、その先で休むそうな(それを「止め足」というようです:119ページ)。動物アニメのような行動パターンですが、捕食者を欺くための知恵(進化論的には、そういう行動パターンをとる/習性を持つものが生き延びて子孫を増やしてきた)なんですね。
トウキョウトガリネズミは、北海道の一部にしか生息していないのに、なぜその名がついたか。「発見者がエゾ(蝦夷)をエド(江戸)と書き間違えたことによる」(11ページ)って… (-_-;)

山口喜盛 誠文堂新光社 2017年1月23日発行