食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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れんこんで熱を取りお肌をきれいに

2013-08-28 | 体の熱を冷ます
今日のテーマは

穴が見えてないから分かりにくいかも…

れんこん」です。
11月~3月が一番美味しい季節(冬れんこん)ですが、新れんこんが手に入ったので取り上げてみました。

見かけによらずいろいろな栄養素が豊富!
ビタミンCが多くB1・B2も含まれているので、疲労回復、口内炎、目の充血、肌荒れの予防にも効果が期待できます。
ほかにもカリウム、カルシウム、鉄、銅などのミネラル類がたっぷりです。
タンニンが含まれていて、抗酸化作用・消炎・収れん作用があります。胃腸のトラブルや咳止めに効果があります。

薬膳では火の通し方によって働きが少し変わります。

まずはきんぴらや酢蓮など、サクサクの食感を残すように軽く火を通した場合。
血にたまった熱を取り除き血の固まりを散らす、体の熱を取り必要な水分を生じさせる働きがあります。
目の充血、熱が出て喉が渇く、鼻血・皮下出血・血尿などの各種出血症状に用いられます。

もうひとつは煮物やお粥でホクホクになるまでじっくり煮込んだ場合。
胃の働きをよくして消化機能を高める、血を補い傷を癒合する働きがあります。
胃腸の働きが弱くて疲れやすい、食欲不振、貧血、肌荒れなどに用いられます。

ちなみに酢水につけたれんこんは、煮込んでもホクホクにならないそうです。
色をきれいに見せるためと思っていつも酢水につけてました(~ ~;)が、ホクホクにしたいなら酢は不要!と覚えておきます。

甘みと粘りの増す冬のれんこんはとても美味しいのですが、体を冷やす性質なので、冷えやすい方はほどほどに食べてください。
きんぴらにする時に唐辛子を入れるのは、少しでも陰陽のバランスが取れるように、理にかなっているんですね。

やわらかくて水分が多い新れんこんは、お粥に入れて食べるのがおススメです。
洗って(皮がきれいなら皮ごと)さいの目に切り、炊飯器のお粥モードで一緒に炊くだけ。
お疲れの胃をやさしくいたわる、お肌にもいい感じ☆のお粥になります。

ところで、節の部分(写真中央)は漢方では「藕節(ぐうせつ)」と呼ばれ、慢性出血を改善するのに使われます。


固いし見た目もあまり美しくないので捨ててしまうことが多いですが、すりおろしてハンバーグのつなぎに使ってもいいですね。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
寒、甘/脾・心・胃

効能
軽く火を通した場合:血にある熱を取り除き固まりを散らす、体の熱を排出しながら必要な水分を生じさせる
じっくり煮込んだ場合:胃の働きをよくして消化機能を高める、血を補い傷を癒合する


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