食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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梨で熱を下げ喉を潤す

2013-08-17 | 咳を止める
幸水梨をよく見かけるようになりました。みずみずしくて甘みが強くシャリシャリした食感がたまらない、梨の中で一番好きな品種です(^-^)
ということで今日のテーマは「」です。

果肉の大半は水分ですが、たっぷりと含まれる果糖やリンゴ酸、クエン酸には疲労回復効果が、ソルビトールには便通を整える効果があります。
カリウムを比較的多く含み、体内の塩分を排出するので高血圧の予防になります。
ほかにも、タンパク質分解酵素プロテアーゼを含んでいて、すりおろして肉にまぶすと肉をやわらかくすることができます。

漢方では余分な熱を取りながら、乾燥で不足している唾液を作り、潤してくれる働きがあるとされています。
残暑を乗り越え、秋に向けて体を準備したい今の時期にぴったり。
咳止め、痰切り、のどや口の渇き、のどの痛みに効果を発揮する食材です。

体を冷やす涼の食べ物なので、胃腸が弱く冷えて下痢をしやすい人、寒さで咳が出る人は控えめにしてください。

作ってみました
梨シロップと梨ジャム
肺を潤し空咳を防ぎます

最近本で読んだ「秋梨膏」もどきを作ってみました。
「秋梨膏」は、梨をすりつぶして菊花の煎じ汁、氷砂糖と一緒に煮詰めた喉のシロップだそうです。
菊花を切らしていたので、梨と氷砂糖、蜂蜜が材料です。


左が秋梨膏もどき、右が梨ジャム

梨をスライスして弱火でコトコト煮ること2時間。
身を取り出してさらに煮詰めて、蜂蜜を混ぜて出来上がり。
取り出した身は梨ジャムとして食べられそう。シロップもジャムもかなり甘いです!
シロップはソーダ割りにしてみようかな。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、甘/肺・胃

効能
熱を下げて痰を切る、唾液をつくり体を潤す



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