食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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汗と心

2014-04-03 | 漢方・薬膳
昨日たまたまNHKの『ためしてガッテン』を見ていたら、「生死を分けるサインを見つけるワザ」のコーナーで、無痛性心筋梗塞が取り上げられていました。
胸は痛くないけどやたら冷や汗が出る時には、この可能性があるんだそうです。

心筋梗塞で心臓のポンプ機能が低下すると、全身に送られる血液量が減ってしまいます。
すると、脳や心臓などの大事なところに優先的に血液を送るために、末端の血管が収縮し、それと一緒に近くにある汗腺も収縮して、中に溜まっていた汗が「冷や汗」として出てくるんだそうです。

…というのを聞いた時、おお!と思いました。
なぜなら漢方では汗は「心の液体」といわれているから!

以前春分の日の記事でちょこっとご紹介した「五行学説」では、さまざまなものを(もく)・(か)・(ど)・(こん)・(すい)の5つに分類しています。
これを表にしたのが「五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)」です。

分かりやすいところでは「五季」と「五臓」と「五腑」。季節と臓腑のつながりです。

五季:春・夏・長夏・秋・冬

五臓:肝・心・脾・肺・腎

五腑:胆・小腸・胃・大腸・膀胱


で、この「五臓」を中心にして、「五竅(ごきょう)」(「竅」は「あな」の意味で、五臓に通じる感覚器官のこと)とか、「五体(ごたい)」(五臓から栄養を受け取る部位)とか、「五華(ごか)」(「華」は「輝き、ツヤツヤ美しい」ことを表し、臓腑の変調が現れる体表面のこと)とか、「五液(ごえき)」(変調が現れる体液)なんて分類があります。

前置きが長くなってしまいましたが(^^;)、「五液」で「」に対応するのが「」なんです。

心筋梗塞で汗が出るメカニズムなんて解明されていなかった時代に、「心の変調は汗に現れる」なんてことを考えついた、古人の洞察力にただただ感動するばかり!
いや~。深いですね☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ

五行色体表」については、『0ゼロからはじめる食養生~体と食べ物の陰陽~』ワークショップで、もっと詳しくお話しさせていただきます(^_-)



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