食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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冷たいものを摂り過ぎたら 脾を整える食材

2018-08-04 | 漢方・薬膳
炎暑まっただ中みなさんいかがお過ごしでしょうか?

最近、胃の不調から体調を崩されたという方のお話をよく聞きます。

この暑さなので、冷たい飲み物をついたくさん摂ってしまって―ということでした。

舌を見せていただくと真っ白。脾胃の働き(胃や消化機能)が落ちている様子。

もともと胃腸が丈夫な方は、しっかり冷たいものを摂ってもそれほど影響ないのですが、胃腸があまり強くない方は、常温か温かいものを摂るほうがいいでしょう。

とはいえこの暑さですから、エアコンの効いてない場所にいる間は冷たいものを摂ってもいいと思います。熱中症対策のためにも(+塩分も不足しないようにしてくださいね)。


胃調の働きが低下すると、栄養や水分を吸収する力が落ちてしまい、そこから夏バテや夏風邪、熱中症などになりやすくなるんだそうです。

漢方でも、脾は体の周りを保護している気を作り出すところなので、脾の働きが低下するとその気が少なくなり、風邪を引きやすくなると考えます。

気は臓腑が正常に働くためのエネルギーでもありますし、脾を整えておくことはとっても大切ということなんですね。


冷たいものを摂り過ぎて脾胃の働きがよくないと感じた時には、かぼちゃなつめ山芋がおすすめです。

かぼちゃは、脾の働きを整える食材の中でも性質が温のため、冷えてしまった脾胃を健やかにしてくれます。

薬膳の食材としておなじみのなつめ(大棗)も、温の性質です。

山芋の性質は平ですが(最近、温という説もあるんだそうです)、消化酵素のジアスターゼが含まれているので、弱っている胃にもやさしいです。

消化酵素を活かすためには、加熱せずに生でいただきましょう♪

火を使わずに料理できるから暑い時には本当に助かります(^ ^)

脾を補いつつ、体を冷やさずに、摂り過ぎた水分を出すのを助けてくれるのは豆類トウモロコシです。


近ごろどうも胃の調子が…という時、こちらを思い出していただけたらうれしいです。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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