食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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地味だけどよく働きます

2014-04-07 | 気の巡りをよくする
春になるとスーパーでつい目が行ってしまう野菜、今日のテーマは「えんどう豆」です。

えんどう豆を早取りしたものがさやえんどう、成長したのがグリーンピース、豆から出た若い芽が豆苗です。
より甘みの強い「砂糖ザヤ」も見かけるようになりました。

さやえんどうは緑黄色野菜と豆、両方の栄養を持っていて、カロテンやビタミンCが豊富(緑黄色野菜の栄養素)、ビタミンB1、タンパク質、必須アミノ酸のリジンが含まれています(豆の部分)。
リジンは体の生長や修復に関係する成分で、集中力を高め、カルシウムの吸収を促進する効果があるそうです。
さやえんどうの中で肉厚で歯ごたえのある品種が、スナップえんどうです。

グリーンピースは、育っている分、でんぷん、タンパク質、カリウム、亜鉛、ビタミンB1・B2・B6、食物繊維、ナイアシンなどがさらに豊富になります。
(その分カロリーも高くはなりますが ^^)
ナイアシンは皮膚や消化器・神経などを健全に保つために必要な成分だそうです。

漢方では消化機能を整え余分な湿を取る、解毒、口の渇きを抑える働きがあるといわれています。
なんと母乳を増やす効能もあるんですって!面白いですね(^ ^)

体の中の余分な質を取るので、むくみや下痢、食欲がない時、吐き気がある時に食べてみてください。
胃腸の気の流れを正常に整えてくれる食材です。

解毒というところでは、吹き出物や化膿している湿疹がある時にも摂り入れてみてください。

薬膳では糖尿病の口の渇きの症状にも用いられます。

湿を取ることと口の渇きを潤すことって、一見まったく正反対のことのように思えますよね(´・ω・`)
でも、体に必要な水分を作り出し運搬する「脾」と「胃」が元気であれば、水分代謝が滞ってむくんだり下痢をすることもないし、水が不足してやたら口が渇いたりもしない…と考えると、どうでしょう?

ちなみに薬膳の考え方では、さやえんどう、グリーンピース、豆苗は、同じ働きを持つ仲間とされています。

さやえんどうもグリーンピースも、今から5月ぐらいまでが一番美味しい時期。
スナップえんどうをサッとゆでて温野菜サラダ、さやえんどうをたっぷり入れた卵焼き、そして豆(グリーンピース)ごはん!
地味な脇役のえんどう豆が主役級に躍り出る春の味ですヾ(●´∀`*●)ノ


スナップえんどう、大好きです♪

先日はこんなのを作ってみました。

簡単おうち薬膳レシピ
スナップえんどうと新じゃがのバルサミコ炒め
脾の調子を整え食欲不振を改善します

作り方(2人分)
(1)新じゃが150gは皮ごと食べやすい大きさにカットし、電子レンジ(500W)で約2分加熱。
(2)フライパンにオリーブオイルを引き、(1)を炒めて新じゃがの表面をパリッとさせる。
(3)みじん切りのにんにく1/2片、筋を取ったスナップえんどう100g、くし型切りにしたたまねぎ50g、を加えて火が通るまで炒める。塩ひとつまみ、こしょう少々を振る。
(4)調味料(バルサミコ酢小さじ2、しょうゆ小さじ1、蜂蜜小さじ1/2を混ぜたもの)を入れて全体にからめ、水分が蒸発してとろみが出たらできあがり。

レンジでじゃがいもをしっとりホクホクに仕上げるには…濡らしたキッチンタオルにくるみ、その周りからラップをかけて(もしくはシリコンスチーマーに入れて)加熱すると、ゆでたり蒸したのに近い状態に仕上がります。

じゃがいもは胃腸の元気をチャージする食材、たまねぎは気の巡りをよくして、スナップえんどうの働きを相乗効果で高めてくれる食材です。

写真撮り忘れて食べちゃいましたが…
スナップえんどうのシャキシャキした食感とほのかな甘み、皮つき新じゃがの滋味に、バルサミコの酸味のバランスがたまらない☆
ごちそうさまでした(*´艸`)

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/脾・胃

効能
消化機能を整え余分な湿を取る、解毒
口の渇きを抑える、母乳を増やす



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