食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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流れをよくする玉ねぎ

2013-10-03 | 気の巡りをよくする
今日は先日のシチューやその他のレシピなどでもたびたび登場している「玉ねぎ」について。


切る時に涙が出るのが辛いですよね(´・ω・`)
原因は切って細胞が破壊された時に発生する硫化アリルという成分が、目や鼻を刺激するためです。
よく切れる包丁を使う、切る前に冷やしておく、包丁と玉ねぎの切り口を水でぬらすといった方法で、できるだけ涙が出ないようにできます。

厄介な硫化アリルですが、体にはとてもいい成分。
ビタミンB1の吸収を助けて新陳代謝を活発にし、血液をサラサラにして動脈硬化や高血圧、糖尿病などを予防します。
抗菌作用もあるので風邪の予防にも役立ちます。

硫化アリルは加熱すると成分が変わるので、サラサラ効果を期待するなら生食で食べるのがベストだそう。
長時間水にさらすと失われてしまうので、さらすのはできるだけ短時間に。

そしていつもは捨ててしまう外側の茶色い皮。
これにはケルセチンというポリフェノールが含まれていて、煎じて飲むと動脈硬化や高血圧を予防する効果があるといわれています。
たまに見かける「たまねぎ茶」はこの皮を使用しているそうです。

最近「フィトケミカル」「ファイトケミカル」という言葉を耳にすることがあります。
植物に含まれる抗酸化作用の強い物質の総称。
植物が外界の有害なものから身を守るために生まれる物質で、野菜でいうと外と中の境目にあたる皮の部分に多く含まれています。
皮も捨てずに煎じてお茶として飲んだり、汁物のダシに利用すれば、この抗酸化作用や免疫力を体に摂り入れることができるというわけです(^_-)

閑話休題。

漢方では玉ねぎは、消化機能を整え気の流れを改善する、胃の働きをよくして消化を促進する、かぜの初期症状(寒気・悪寒)を改善する働きがあります。
食欲不振、お腹が張る、下痢、げっぷ、吐き気、胃もたれの時、かぜの引き始めに用いられます。

いも類のようなお腹に溜まりやすい食材と一緒に食べると、気の流れがよくなり胃腸の働きが改善され、消化を助けてくれます。
体を温める食べものなので、冷え症の方も安心して摂り入れていただけますよ☆

ふだん何気なく食べている玉ねぎにも、こんな働きがあると思うとありがたくいただけちゃいます!

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・甘/脾・胃・肺・心

効能
消化機能を整え気の流れを改善する
胃の働きをよくして消化を促進する
かぜの初期症状(寒気・悪寒)を改善する



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