食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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春の土用

2014-04-11 | 漢方・薬膳
もうすぐ春の土用が始まります。

土用」というと夏の土用が有名ですが、春夏秋冬それぞれの季節に「土用」はあります。
立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を「土用」といいます。

これからやってくる今年の春の土用は4月17日(木)~5月4日(日)

土用の期間は「」の気が旺盛になります。
風水では「ガーデニングを控えて」とか「お酒や塩で清めてからガーデニングを」と聞いたことがあります。

土から何か出てくるのかな…(^ ^;)というわけでもないんでしょうけど、気をつけるに越したことはないのかもしれません。
気候も穏やかでガーデニングには一番いい時。そろそろ観葉植物を植え替えてあげたいので、今週末に終わらせようと思ってます。

そして五行説で土に対応している臓器は、「」です。

漢方の三大古典医書のひとつである『黄帝内経』には、「脾は五行の土に属し、中央に位置している。四季に応じてその他の四蔵の長としての役割を担い、各季節の終わりの18日間に寄生する形で旺盛となる」と書かれています。

」は体の中心に位置していて、消化機能を表します。

食べものを消化し、水穀の精微(すいこくのせいび)―気・血・水のもとになる材料と思ってください―を作ったり、水分の吸収や運搬を行います。
この水穀の精微を体の上部(肺・心・脳)に運ぶのも脾の働きです。

また脾は、血が血管外にあふれることなく全身をくまなく循環することにも関係しています。

土の気が強くなるということは、体にとって大切な基本要素である「気」「血」「水」のもとを作っている脾が、変調を起こしやすくなるということ。

土用の時期はものごとが停滞しやすく体調も崩しやすいというのは、この辺に関係がありそう。

をいたわるのは、主に米などの穀類、いも類、豆類の食材です。
野菜や肉・魚にも脾を元気にするものがいろいろあります。「気力・体力アップ」の記事も参考になさってください☆

それにしても、土用はだいたい2か月半おきにやってくると考えると、結構いいペース。
だから脾をいたわるのは薬膳の基本のキなんですね。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



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