syuの日記・気まま旅

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小作・塩舟観音 多摩川散歩(22)

2016-02-13 | 気まま旅
多摩地方は、内陸性気候。
冬場の最低気温で都区部とは非常に大きな違いがある。
府中の1月の平均最低気温は−0.8°C、青梅で−2.3°C、八王子で−2.0°C、奥多摩では−3.0°Cと氷点下まで下がり、都心部との気温差が5度以上。
冬には南岸低気圧によって、大雪をもたらすこともあり、20センチ以上の積雪となることも多いと云う。
奥多摩町や檜原村、青梅市山間部などの多摩西部では11月頃から雪が降ることもある。

多摩川散歩も河辺駅まで来た。

JR青梅線青梅駅ー東青梅駅ー「河辺駅」下車ー小作駅・・・・・・立川駅ー東京駅。

「岩蔵温泉」-古くから「岩蔵みそぎ湯」として知られるー
都心の喧騒とは無縁の岩蔵温泉は東京の秘境。
温泉の歴史は古く、ヤマトタケルが戦いの傷を癒したという伝説が残る温泉だ。
交通JR青梅線東青梅駅~西武バス飯能駅南口行きで20分程にある。(岩蔵温泉下車)

    

「観音寺」-真言宗・大悲山・塩船観音寺ー
大化年間の645ー650年開山と云われる古刹。
                    本尊ー千手観音(正月と5月御開帳)


「真言宗」
空海・弘法大師によって9世紀の平安時代初頭に開かれた、日本の仏教の宗派。
真言陀羅尼宗・曼荼羅宗・秘密宗とも称する。
空海が中国(唐時代)の長安に渡り、「青龍寺」で恵果から学んだ密教を基盤としている。
同時期に最澄によって開かれた日本の天台宗が法華経学、密教、戒律、禅を兼修するのに対し、
空海は、著作「秘密曼荼羅十住心論・秘蔵宝鑰」で、空海が執筆していた当時に伝来していた仏教各派の教学に一応の評価を与えつつ、
真言宗を最上位に置くことによって十段階の思想体系の中に組み込んだ。
最終的には顕教と比べて、密教(真言密教)の優位性、顕教の思想・経典も真言密教に摂包されることを説いている。

天台密教を「台密」と称するのに対し、真言密教は東寺を基盤としたので「東密」と称する。

              本堂・阿弥陀堂・仁王門は重文
                    交通安全の守り神で信仰厚い
    

関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所、
東国花の寺百ヶ寺東京第十三番札所、
奥多摩新四国八十八ヶ所霊場第五十九番札所。

御 詠歌:わすれずも みちびきたまえ かんぜおん ぐぜいのふねに のりていたらむ
 

伝説ー645年 - 650年に、若狭国の八百比丘尼が、紫金の千手観音像を安置したことに始まるという。
「塩船」の名は、729年 - 749年に、「行基」がこの地を訪れた際、周囲が小丘に囲まれて船の形に似ているところから、
仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の舟」になぞらえて、名付けられたものと伝えられている。

    

貞観年間(859年 - 877年)には、安然が12の坊舎を建てるなど、興隆を極め、鎌倉時代には武蔵七党の流れを汲む金子氏の庇護を受け、
室町時代には青梅・奥多摩方面に勢力をもっていた三田氏の帰依を得て栄えた。

    

国重文の
本堂(附:厨子)ー寄棟造、茅葺。桁行5間、梁行5間。
仁王門 - 切妻造、茅葺の八脚門。
阿弥陀堂 - 寄棟造妻入、茅葺形銅板葺。桁行2間、梁行1間の身舎の周囲に庇をめぐらした形式

           都天然記念物ー観音寺の大スギ(夫婦杉、二本)
    

都有形文化財は、
木造千手観世音菩薩立像 - 当寺の秘仏本尊。像高145センチ。寄木造。像内の銘により、文永元年(1264年)に仏師快勢・快賢らが造立
細身の体躯に複雑な衣文を刻んだ、当時流行の宋風の像である。
木造金剛力士(仁王)ー立像 2躯
木造二十八部衆立像 - 鎌倉時代〜室町時代の作。
28躯のうち、五部浄居天像には、1268年、功徳天像には、1276年、の胎内銘がある。

    



    頂上の観音様から甲府方面、雪の被った富士山が
  

         本堂裏の斜面に2万本を超える「つつじ」が(4月下旬~)
    

「霞丘陵自然公園」
塩船観音寺に隣接する丘陵公園。丘陵の間の沢伝いに山の方に散策コースが設けられている。
沢の辺りや手入れのされた松林の丘陵の中を歩くのも良い。

  

    

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