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篆刻(てんこく)11月の講評

2023年12月25日 | 篆刻
篆刻11月の月例競刻の好評です。
11月は賀状印です。以下先生の講評です。

永受嘉福

十字界線の中に四文字を丁寧に入れて安定の作
文字小篆にて小気味よく流動感ある。さすがの
高味を感じる作たり。辺縁は欠損を最小限に
抑え無理なく刻されている。


天禄永昌

四字を均等に配字し。丁寧に刻している。
雅味をそれぞれに感じられて良い。辺縁はやや
打破しすぎたか。


恭賀新年

印篆の文字が印面にしっかりと納まり安定感
十分たり。辺縁の変化は賀状印としては、やや
打撃しすぎたと思えるが篆刻作としては見事な
出来栄えなり。


芳春凱喜

全体として刀味変化のある作といえる。特に
辺縁にその風味がある。「春」の縦画が異和感
あり。


謹賀新年

小篆の文字が流動し柔和な刻味が心地よく
感じられてさすがの好印たり。辺縁も無難に
収めている。


無事是吉祥

一種デザイン的作品といえると思うが篆書の
字と干支を混在させた大変きれいな個性的な
印なり。賀状印として面白い。

円の中に「甲辰」を入れてあり、丸い円を刻すのは
難しい。きれいな丸になっている。

甲辰

文字の筆画が少ないため余白が広く感じられ
それを補う意味で辺縁を太くした作か。中央に
縦一字界線が入ってもよいかと思う。「辰」字
の字形はこれでよいのか。


天禄永昌

小篆の伸びやかな刀線が生々として可なり。
「禄」字にその風趣やや不足に見える。辺縁は
大変変化に富み見事である。


延年

円形印に二字を組み入れた個性的な印。文字の
変化と円の細太が小気味よく見える。絵画的な
要素は氏の得意とするところなり。




「龍」一字を互いに斜傾させて中央の余白に
下部の辺縁をふくらませたのか?奇をてらい
すぎた感あり。草稿に一考を要す。

「下部の丸は日の出を表したものでしょう
 点々でなくて旭日にしたらそれらしいかな」


上と同じ龍字一文字の作。左部下線の横への
伸展は流動的で可なるも、右半は重みがあり
左右のバランスを欠く。辺縁は外形に変化を
させたい。


今年も一年終わりました。

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