紫蘇の効用

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でかしゃったなう。

2011年09月11日 | 文楽

今日は国立劇場で文楽鑑賞でございます。

一幕目 寿式三番叟

 太夫
  :竹本 住大夫
  千歳:竹本 文字久大夫
  三番叟:竹本 相子大夫
  三番叟:豊竹 芳穂大夫・豊竹 靖大夫・竹本 小住大夫

 三味線
  翁:野澤 錦糸
  千歳:竹澤 宗助
  三番叟:鶴澤 清志郎
  三番叟:鶴澤 寛太郎・鶴澤 清公・野澤 錦吾

 千歳:桐竹 勘十郎
 :吉田 簑助
 三番叟:吉田 幸助
 三番叟:吉田 一輔

二幕目 伽羅先代萩<御殿の段>

 切
  太夫:豊竹 嶋大夫
  三味線:竹澤 團七
 奥
  太夫:竹本 津駒大夫
  三味線:鶴澤 寛治

 乳人政岡:桐竹 紋壽
 千松:吉田 玉勢
 鶴喜代君:吉田 玉翔
 八汐:吉田 簑助
 沖の井:吉田 清五郎
 栄御前:吉田 文雀
 小巻:桐竹 亀次

三幕目 近頃河原の達引<掘川猿廻しの段>

 前
  太夫:竹本 千歳大夫
  三味線:豊澤 富助・豊澤 龍爾(ツレ)
 切
  太夫:竹本 源大夫
  三味線:鶴澤 藤蔵・鶴澤 清馗(ツレ)

 稽古娘おつる:吉田 玉誉
 与次郎の母:桐竹 勘壽
 猿廻し与次郎:桐竹 勘十郎
 娘おしゅん:吉田 簑二郎
 井筒屋伝兵衛:吉田 文司


―寿式三番叟―
ミニチュア能舞台がそそられる~
文楽の踊りを見ると本当にたまげるのがその激しさ。
若者三番叟のあらぶれぶりったら…お人形さんでさえ「ハァハァ」言ってます。

―伽羅先代萩―
まま炊きのシーンがしっかりありました。
こりゃまた茶釜がかわいい。
けど、人形も結構な大きさなので意外とアリな大きさなのかも。
「おなかが空いてもひもじゅうない」毒入りの食事を供される恐れのある主君はちっちゃいながらも我慢の発言。
その主君は歌舞伎では鶴千代君ですがここでは鶴喜代君、と微妙に名前が違います。
うちの鶴千代3は「おなかがいっぱいでもひもじい」と言いますが。

舞台そでには義太夫の語りが字幕表示されてますが、千松が八汐になぶり殺され政岡が涙ながらにわが子の忠義をほめ
「でかしゃった、でかしゃった、でかしゃったのぅ」と連呼するところで字幕に「でかしゃった、でかしゃった、でかしゃったなう」
つぶやき的な…。
もちろん、てふてふ、そうでせう、のような旧かな遣いなのですが、「でかしゃったなう」…イマドキな。(微笑)

―近頃河原の達引―
娘おしゅんの人形遣いは前半・後半で交代で、御贔屓勘弥さんが明日からじゃったー。
むむぅ、残念。でも勘弥さんだったら人形見ないで勘弥さん見つめちゃうから文楽見るにはいくない。からよかった…としよう。
(後ろ向きなあきらめ)
この芝居は前に我當さんで観てますが、今回の与次郎の人形が桐竹 勘十郎さんなんで、なんか骨太な与次郎て感じで、ずいぶん作品の雰囲気が違いました。
おさるがちびっこくて、ちょっとおしゃまな感じが笑えた。

踊りと時代物と世話物を取りそろえた演目で楽しかったです


九月文楽公演
平成23年9月3日(土)~9月19日(月)
国立劇場小劇場