新国立劇場での芝居終演が3時45分、演舞場の夜の部開幕が4時30分。
初台から東銀座へすっ飛んで行ってギリギリ5分前に到着です。
新橋演舞場夜の部を観劇です。
一幕目 ひらかな盛衰記 逆櫓
船頭松右衛門実は樋口次郎兼光:松本 幸四郎
お筆:中村 魁春
船頭日吉丸又六:大谷 友右衛門
同 明神丸富蔵:中村 錦之助
同 灘吉九郎作:市川 男女蔵
槌松実は駒若丸:松本 金太郎
畠山の臣:尾上 右近
畠山の臣:中村 萬太郎
女房およし:市川 高麗蔵
漁師権四郎:市川 段四郎
畠山重忠:中村 富十郎
旅先で自分の子供と取り違えてきちゃった槌松にまだ5歳の金太郎くん。
きれいな顔してますー。
おじいちゃん幸四郎さんが嬉しそうに一緒の舞台。
時代物で実ハ仇でした~みたいな堅い芝居の中で親子共演ってなんだかほっこりします
しかし、幸四郎さんのセリフまわしがまわりすぎてない?って気がした…
富十郎さんの朗々とした声が時代ものの醍醐味感をUP
絵面的には千本桜の渡海屋と同じです。最後は血まみれの松右衛門、碇を持ちあげ~。おんなじ~。
二場の海岸での立ち回りは長くて見ごたえあって楽しいです
二幕目 梅の栄
梅野:中村 芝翫
雄吉郎:中村 種太郎
佑太郎:尾上 右近
暁之丞:中村 種之助
修之助:中村 米吉
駒之丞:中村 宜生
舞踊の一幕。
まず4人の若衆の舞、右近くん、歌昇さんの息子さんの種太郎くん、種之助くん、歌六さんの息子さんの米吉くん、と成長株のみんさん。
米吉くん、2~3年前に観た時ふっくらしてたけど、ずいぶんスリムになって縦に伸びた~。
種太郎くん、種之助くんはお父さんの血をひいて踊りも上手。
でも右近くんはダントツ上手いです~。
場面かわって芝翫さんの松に宜生くんの鶯と見たてた踊り。
橋之助さんの三男の宜生くん、きちっと踊ってて、こちらもおじいちゃん嬉しそう。
こんな大舞台でなかなかの長さの踊りを務められるのだから将来有望
フレッシュなのっていいねぇ、な舞踊一幕でした。
三幕目 都鳥廓白浪
忍ぶの惣太/木の葉の峰蔵:尾上 菊五郎
傾城花子実は天狗小僧霧太郎実は吉田松若丸:尾上 菊之助
葛飾十右衛門:市川 團蔵
下部軍助:河原崎 権十郎
吉田梅若丸:中村 梅枝
植木屋茂吉:市川 男女蔵
御台班女の前:市村 萬次郎
お梶:中村 時蔵
宵寝の丑市:中村 歌六
忍ぶの惣太は梅若丸の家来筋で、
傾城花子に扮している実は男、霧太郎は実ハ松若丸は梅若丸の兄で、
植木屋茂吉は実ハ忍ぶの惣太の妻お梶の実の兄で、
宵寝の丑市は傾城花子の亭主のふりをして霧太郎の子分で・・・
実ハ実ハの連続ので、そうとは知らずおしゅうを殺してしまったり、盲病いはオナゴの生血で平癒回復という非科学的な展開
すごいなー江戸時代って。現代にこんな荒唐無稽な話を書く戯作者っていないかのぉ。
菊ちゃんは兼ねる役者の本領発揮女に化けた前髪さんですが、菊ちゃんって女形のときはたいそうお姉さんっぽくて、立役になると幼い感じになる…
なんか姉・弟と菊ちゃんの中に二人いるような感覚になるのです。
女に化けて、本性表し男声にウケ、また女になりすまして女声にウケ、その豹変ぶりに
菊パパの駕籠をパッと開けての登場、いなせな姿にため息~