紫蘇の効用

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十二月大歌舞伎・夜の部

2007年12月24日 | 歌舞伎

今年最後の歌舞伎鑑賞はクリスマスに~

お昼は西洋かぶれせず、あえて和食をチョイス
てんぷらの天まる
  
生牡蠣、お好み天ぷらを食べて〆に貝柱のかきあげで天茶


4:30より歌舞伎座にて夜の部~

一幕目 菅原伝授手習鑑 寺子屋
 松王丸:中村 勘三郎
 武部源蔵:市川 海老蔵
 春藤玄蕃:片岡 市蔵
 涎くり与太郎:片岡 亀蔵
 百姓吾作:市川 寿猿
 御台園生の前:尾上 松也
 戸浪:中村 勘太郎
 千代:中村 福助


海老さまの源蔵に勘三郎さんの松王丸・・・
そのミスマッチ感、怖ひ・・・でも見たひ。
でも、海老さまの源蔵は意外に実直で懸命で良い感じでした。
勘太郎くんと二人若い夫婦の苦悩が出てて。

戸浪は気働きのいい女房でしっかりしてる。丁寧に演じてる勘太郎くんの気概を感じます。
しかし、勘三郎さんの松王丸はニンではないのか、口跡が災いしてるか、かなりキツい
なんかぐしょぐしょしてる印象だったの。


二幕目 粟餅
 杵造:坂東 三津五郎
 臼造:中村 橋之助


踊り名手の二人の舞踊です。
「きねぞう」と「うすぞう」って・・・ヤンボーマーボーみたいやなぁ・・・
おざぶとんみたいのを臼に入れてぺったんぺったん。ホンモノのもち米に見えるゾ~


三幕目 ふるあめりかに袖はぬらさじ
 芸者お園:坂東 玉三郎
 通辞藤吉:中村 獅童
 遊女亀遊:中村 七之助
 唐人口マリア:中村 福助
 イルウス:坂東 彌十郎
 浪人客梅沢:河原崎 権十郎
 浪人客佐藤:市川 海老蔵
 浪人客堂前:市川 右近
 大種屋:片岡 市蔵
 幇間和中:市川 猿弥
 唐人口チェリー:上村 吉弥
 唐人口メリー:市川 笑也
 唐人口バタフライ:尾上 松也
 唐人口ピーチ:坂東 新悟
 芸者 奴:市川 笑三郎
 芸者 太郎:市川 春猿
 帳場定吉:市川 寿猿
 旦那三河屋:市川 男女蔵
 旦那駿河屋:片岡 亀蔵
 旦那伊東屋:大谷 友右衛門
 思誠塾多賀谷:段治郎
 思誠塾飯塚:中村 勘太郎
 思誠塾松本:門之助
 思誠塾小山:中村 橋之助
 思誠塾岡田:坂東 三津五郎
 岩亀楼主人:中村 勘三郎


うぅ、この配役の多さ。総出で幅広い歌舞伎座での「ふるあめりか」すごかったです。

病弱で精神的にも強くない亀遊をほっそい七之助くんが演じて、リアル~
獅童くんも亀遊を想ってもどうにもならないジレンマを好演。
外人さんイルウスと岩亀楼の主人との通訳が感情モロ出しでかわいい。

彌十郎さんでっかくてホンモノの外人さんに見えたよ。
しかし身請けしようと思った遊女に自殺され、この人の人生どーなったんかい。心配。

唐人口(外人相手の遊女)のイカサマぶりがイっちゃってるねー。
笑也さん、かなりヤバいくるくるパー子になってた
松也くんは児雷也のお辰ちゃんを髣髴とさせる・・・なんか見慣れた感じする

芸者の笑三郎さんは粋でかっこ良かったよん

浪人たちもちょっとの出番でいい味だしてた。
亀遊が自害した部屋を玉さまが「どんどん行って左曲がってどんどん行って左」と教えたら、他ですったもんだやってるのに海老さまは「どんどん行って左曲がってどんどん行って左」だな。とリピートに

そして思誠塾の面々、かたよっちゃってる思想が幕末風味をかもし出してました。

とにかく玉さまがすばらしぃよぉ。


十二月大歌舞伎
平成19年12月2日(日)~26日(水)
歌舞伎座