昨日に引き続き『ドラクル』観劇です。今日母上さまと。
なんでまた2日続けてになっちゃったんやろ。
作・演出:長塚 圭史
レイ:市川 海老蔵
リリス:宮沢 りえ
エヴァ:永作 博美
ガミュギル:渡辺 哲
ブランシェ:山崎 一
司教:手塚 とおる
ジョン・ジョージ:山本 亨
ラーム:市川 しんぺー
マリー・ナダスティ:明星 真由美
プット・ケルブズ:中山 祐一朗
アダム:勝村 政信
展開や仕掛けがわかってるので、今日は役者っぷりを楽しむことにしました。
一幕しか出ない人と二幕しか出ない人がきっぱりしてるのがいいような、残念なような・・・
残虐な吸血鬼よりドロドロしてるまわりのおっちゃん達、
リリスの横恋慕して毒を盛る医者のガミュギルや宗教心はうわべだけみたいな司教、
忠誠心をふりかざし、でも単に凶暴なだけじゃんのラームというアダムの召使、
みんな醜悪さが出てておみごとです
海老さまさすが海人別荘を彷彿とさせるマントの翻しがうまい
それと城にもぐりこみ後ろからエヴァをはがいじめするとき軽々持ち上げる感じがいいのぉ
こういう浮世離れ的所作がうまくいくって舞台が楽しくなるんですねー。
モテモテリリスに嫉妬をいだいて歯軋りしてるエヴァのひきしまった演技がすごくイイ
体がものすごく小さいのに存在感大きいです
リリスエヴァの二人の言い合いはお互い心の中から辛いものを搾り出すような極限状態を表していて息をのみました。
役者さんに隙がない。
ストーリーテラーの役割も兼ねたブランシェ、なさけなーい領主アダムもハマってる。
悲劇を象徴する言葉なのかなと感じたのは、リリスが序盤でレイの手を握り「冷たくて気持ちいい」
そしてレイが死ぬ間際にレイの手を握って「暖かい」・・・と。
幼い子どもの血を吸う罪を繰り返すドラキュラと陽にあたり死にに行くと、どちらも好きなのね。
どちらも悲しい愛・・・
でも残虐シーンや結ばれぬ愛ばかりだけど、見終わってなぜかほっこりした気分になるドラキュラ物語でした。
コクーン行ったら、おなじみの焼き鳥屋さんへ
レバ刺し
昔懐かしい味のポテトサラダ
カシラ
ここの絶品、鶏唐揚げ
・・・そして炭水化物で〆なきゃね
『ドラクル』 GOD FEARING DRACUL
2007年9月1日(土)~9月26日(水)
Bunkamuraシアターコクーン