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日本民家集落博物館(4)

2016-06-29 12:14:36 | 日記

今日は2戸の古民家を紹介します。
まず、岩手県から移築された「南部の曲家」です。大阪府指定有形文化財です。

この曲家(まがりや)は盛岡市の南西に位置する矢巾町(やはばちょう)に建てられていました。母屋とうまやを
つなげてL字型にしたものです。
現在の岩手県は江戸時代には南部藩でしたが、南部藩は良い馬の産地として有名でした。旧南部藩では、馬を
飼うための家として曲家が発達しました。
母屋の土間にはイロリがあり、イロリで火を燃やすと暖かい空気がうまやまで行きわたり、寒い冬に馬を暖める
ことができます。
また、イロリで人が暖まりながら、イロリの正面に位置するうまやも見ることができます。
屋根のてっぺんにはイチハツなどの草花が植えられ、春先には色とりどりの花を咲かせます。

 

次は、小豆島の農村歌舞伎舞台です。大阪府指定有形民俗文化財です。

小豆島内海町吉田に建てられていたこの歌舞伎舞台は、もとは荒神社の境内にあり、本殿とむかいあって建て
られていました。
田植えを祝う春の祭りなどで、村人たちが歌舞伎芝居を演じ、神様にも芝居をいっしょに楽しんでもらうためです。
芝居を行うときだけ、向かって左手に花道がとりつけられました。向って右には三味線などの音楽や歌を担当する
人が座るための座席があり、お芝居の合間に舞台に幕を引いたとき、お客の入り具合を見たのぞき窓もつけられ
ています。
祭りの日には村人たちがお弁当を持って芝居を見物しました。
舞台で芝居をする役者が村人ならば、拍手を送る観客も村人です。農村歌舞伎は村の大きな娯楽でした。

 

12戸建てられている古民家の内9戸を紹介しましたが、後の3戸「河内布施の長屋門・北河内の茶室・堂島の
米蔵」を取材しきれませんでした。
いつの日か、もう一度行き取材してきたいと思っております。 

また前々から京都美山のかやぶきの里に行って見たいと思っていましたが、まだ念願が叶っていません。
人がいっぱいの火災訓練の放水シーンよりも、静かなかやぶきの里を散策したいものです。

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