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湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

長浜慕情

2010年06月09日 | 詩歌・歳時記
長浜はひょうたんの町だ。橋の欄干やマンホールの蓋などに
<ひょうたん>の絵があしらわれている。

豊臣秀吉は、はじめ、小谷城を信長から賜わったのだが、
山地すぎて政治に不便なため、今浜と言われてたこの地に移り、
信長の名をもらって「長浜」としたんだね。

湖上はるか 鴨の大群 還りけり

なんで、ひょうたんか?って言うと、
信長が岐阜城…その頃は稲葉山城…を攻めた時、
一番乗り果たしたのが秀吉で、目印に長い棒の先っぽに
ぶら下げたのが、ひょうたんだった訳さ。

生涯忘れ得ぬひとと、めぐり逢った長浜の町。
塀に船板を打ち付けて、防火としているそんな通り。古風なガス灯が、歩く影をやわらかく照らす道。

長浜は小雨の似合う町ゆえに
胸に灯ともす
遥かなるひと

湖に背をむけて、辻ごとにふり仰ぐ伊吹山が、そっと見守る町、湖北・長浜。