湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

野口五郎とテル

2015年02月23日 | 詩歌・歳時記


2月23日、たったひとりの誕生日を、はてさて何で記るそうか?   映画の「十七才のこの胸に」では長いのだ。ましてやデビュー30周年のコンサートのDVDを観れば、明日の仕事に差し支えることだろう。で、むかし録画したNHKの「野口五郎と西郷さん」を再見した。

            雪嶺や六のゾロ目の誕生日

お互いの相手への曲の紹介の、適切な短いコメントで「青いリンゴ」、でスタート。テルの「君だけを」でもうウルウルではごわはんか!五郎がTVで2、3曲歌う場合、「私鉄沿線」は必ず歌われる。テルの「星のフラメンコ」とおんなじ理由だろうけれど、これがまんず不満でありんす。ごろやんの作品のなかで、一等大好きな「女友達」を聞いたことはおまへんのでっせ!

西郷さんの「オリオン急行」で、最期の涙を流しきって、おふたりが大好きと言うCCRの「プラウド・メアリー」では、五郎のギター演奏でノリノリのフィナーレであった。

冬に死んだ東京の弟は、拓郎のファンだった。彦根の妹は五郎の熱烈なファンである。兄弟のあいだのネットワークが素晴らしかった。「お兄ちゃん、8時から6チャンで西郷さんでるよ」「おい、9時からNHKでごろやんでるぜ」てなもんだ。 いつだったかの夏には、中古レコード屋で見つけたぜ!  と弟が五郎全集の豪華なカセットアルバムを妹へ手渡したこともあった。


            ひこにゃんの意匠のバスや山の雪
てな訳で、3年前に死んだ母も拓郎、五郎、西郷さんをいつも愛してくださったものだった。
70歳になるまでに、なんとか死にたいとは思うのだが、こればっかりは運命ですよって。けれど、こんな汚ない日本に生きるのはマッピラごめんさ。それまでにナンとか「どてらい奴」のDVDが発売されないものでしょうか?    唯一それだけが心残りでござんす。


舟木一夫コンサートonBS

2015年02月16日 | 詩歌・歳時記
ある夜、BSのチャンネルを変えていて、偶然に舟木さんのコンサートにめぐりあった。永い昔からの西郷さんの佳き最愛のライバルである。レコードも彼が出した3分の1くらいは持っている。

なんと!いぬふぐり小雪の湖畔
番組は2時間。半分を過ぎたあたりらしい。ちょうど良い。
なぜなら、ボクの愛するアーチストは~まずは西郷輝彦、黛ジュン、
そして尾崎豊、ビートルズで ある。つまりはロック系だ。どちらかと言うと演歌系の舟木さんで二時間はつらいやね。
佐保姫の目覚めやまじか光る波
けれど、さすがに舟木ですたい。「君達がいて僕がいた」で、青春時代にあっという間にタイムスリップ! 名曲「夕笛」の高音の伸びやかさ♪ ご三家のなかで当時の歌声を保っているのは、悔しいけれども、舟木一夫ですね。

この「夕笛」のB面に納められた「さんざしの花咲けば」が、ボクの
一等愛する、愛しい歌でありまする。
かみしめて春とをからじ鴨の肉
西郷さんと舟木さん、このお二人がわが日本の歌謡界を、洋・和の2極から極めなければならないのです。

ぐわんばって、ください! ませませ。





映画[海はふりむかない]

2015年02月08日 | 詩歌・歳時記
母が死んで3年目、いわゆる3周忌というやつだが、そんな法事めいたことなんか、まっぴらごめんだ。
翌日は母が心血を注いだ和裁にちなむ(針供養)の日である。

日曜日に仕事を終えて、夜、松竹映画[海はふりむかない]を観ていた。

テルが22歳の作品ではあるが、それまでのロマンに満ちた青春映画とは、全く違う乾いた印象の、大人のソウルフルな筋立てである。

蝋梅は日を奪ひあふごとく咲き

それにしても、西郷さんの兄に捨てられた尾崎奈々の可憐さ、哀愁をただよわせる横顔。そこに広島の原爆被爆の実態が
ウムを言わせずに、展開してゆく。

母いまだ生きてしごとく虎落笛

車を降りた二人が、渚で手をつなぎテルの歌声の(海はふりむかない)の曲に合わせて、はしゃぎまわる場面には熱いものがあふれました。

西郷さんの歌声は、最高に伸びて~素晴らしい。そして、ゲストの由美かおる、美川憲一、高田恭子~みんなお若い!

この映画の後には、西郷さんは時代劇に一目散の一時代を築きます。




2月は特別!

2015年02月05日 | 詩歌・歳時記

大雪の予報に恐れをなしていたけれど、一応はセーフでした。2月って、ボクにとっては特別な月なんです。

噛みしめる故郷の海やほたるいか

まずは、5日。敬愛する西郷さんの誕生日。23日はボクの誕生日、そして、いずれ天皇誕生日の休日になるであろう?
その日ではありまする。

テルの歌胸あつくして雪の夜

そして、7日はわが母が死んで3年目を迎えます。いまだに母を思うと胸が痛み、涙がにじみまする。5日は西郷さん三昧で、DVDの映画♪十七才のこの胸にを涙ながらに観ましたのさ。そして、一日中レコードを聴きっぱなしでした。

父母の恩の深さよ雪を聴く

生き永らえて、この世に生きる身というものは、まっこと切ないものであります。2月。滋賀は厳寒の季節。

知り合ったたくさんの人々のなかで、何故か気のあうやつや、好きになる人って2月生まれが多いのですね。
伊吹嶺の雪に、春を待つ期待はいやはや
何とも🎵切ないものであります。