湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

頬っぺたがへこんだ「宍戸錠」

2016年06月26日 | 詩歌・歳時記
池波正太郎劇場の「剣客商売」の今夜のゲストは、なんと宍戸錠であった。剣の道を極めた、すかんピンの老剣客の役どころである。
彼は日活のニューフェイスとして、役者を始めた訳だが、2枚目としても今一・・・どっちつかずの立場に悩んだ末に、頬に詰め物をして、一気に裕次郎、旭、そして赤木圭一郎の相手役として、のしあがったのである。
   エバンスのピアノに重ね梅雨   ひそか
赤木さんの映画での、抜き打ちの竜と宍戸のコルトのジョウの、軽妙な会話の数々を今でもそらでいえるのさ。「俺の頬に傷をつけた奴はふたりいたが、冷たい土の下でおねんねしているぜ」ジョーがいたからこそのトニーだったことである。
   父の忌をほたるぶくろは
   知りて咲く
頬っぺたから詰め物をぬいた宍戸錠が、いい味をだして老剣客を演じている。ふふっふ、エースのジョーに今一度、リボルバーを握らせて暗黒街で活躍するような、シナリオを書く男気はいないものかね?



北陸新幹線ルート

2016年06月22日 | 詩歌・歳時記
北陸新幹線が富山をつらぬいて金沢まで、通りました。けっこうな観光客でにぎわっているとか? ご同慶のいたりではありますが、さてはて、その次のルートにてんやわんやでございますね。



試案は4つ。敦賀から北陸線に沿って米原へ。その途中で湖西へ西に曲げて大阪へ。そして3つめは敦賀から京都へ。最後にでた案が若狭を突っ切って小浜まで伸ばして大阪へゆくという計画ですが、滋賀の期待は一つめにあるようです。

県の興隆を期待する、念願のようではあるが、このルートをボクは一番反対でござりまする。
かって、滋賀県は名古屋と大阪の中間にあって「通過県」と揶揄されていました。それゆえ、近隣都市からの開発、発展からは後塵を浴びました。けれども、それゆえに、例えば湖北地方を1日をゆったりと歩きますれば、昔ながらの遺跡が自然のままに残り、天平のあまたの観音像がありのままに僕たちを迎えてくださいます。
織田信長に滅ぼされた、浅井長政の小谷城を歩き登るとき、険しい山道に長年にわたってふり敷き詰められた落ち葉、枯れ葉の気持ちの良いこと。スニーカーが喜んでおります。

経済的発展なぞ「くそくらへ」でおます。東海道で十分さ。北陸新幹線は、若狭で唯一原発を拒否し、それゆえ近隣の原発を受け入れた高浜市などに施設や市政で肩の狭い想いに耐えている、小浜市経由が、最適だろう。小浜とは素晴らしい海のまちである。原発を受け入れなかった、
ゆえに新幹線への対処も完璧にこなせる町ではないだろうか?